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トップ  >  IVYyouth(カンボジア夏渡航報告会・2015年12月1日更新)

カンボジア夏渡航報告会
IVYyouth


  11月15日、霞城セントラル23階・山形市市民活動支援センター高度情報会議室で、IVYyouth主催「カンボジア夏渡航報告会」が開催されました。



  IVYyouthは、国内外で様々な国際協力活動を行っている認定NPO法人IVY(以下、IVY)の若手組織です。山形・仙台の学生を中心に、現在約20名のメンバーで活動しています。
  主な活動としては、カンボジアの小学校にIVYyouth手作りの算数ドリルを配布し、子どもたちへの学習支援を行っている「カンボジア王国スバイリエン州算数教育プロジェクト(以下、カンボジアPJ)」と、小中学校への出前ワークショップなどを行っている「国際理解教育・環境教育」の二つがあります。

  今回の報告会はカンボジアPJの一環で、11月8日に仙台で行った同報告会に続いて2回目の開催。今年8月に渡航した発表者8名の他、会場には約20名の方が参加されていました。

  報告会では主に次のことが発表されました。
  まず、このプロジェクトを始めた背景には、現地の子ども達の高い中途退学率と教材不足があること。そして、なぜ、算数ドリルなのかという点については、同州の約7割以上の家庭が農業で生計を立てていることから、基礎学力となる算数は必要不可欠であること。また、算数ドリルは言語障壁がなく、且つ、現地小学校の学習方針を尊重しつつ、その部分的な支援を行うという点で学生にも関わることができる取り組みであることなどから、少しでも多くの子どもたちが将来貧困から抜け出せるように、2009年に当時のIVY学生会員の発案によって動き出しました。その翌年4月に学生主体でIVYyouthを設立、同年8月に最初のドリルを配布し、この5年間で5,685冊を39校に配布してきたとのことです。



  また、今夏の渡航は、算数ドリルの効果測定を行うことも目的の一つで、ドリルを使って1年間学習した5校126名の生徒に算数テストを行ったところ、昨年の結果に比べ、正答率が平均で1.7倍に上がったことから、学力の底上げに効果が出ていることを、数字で見ることが出来たとのことでした。





  報告会ではこの他にも、山形西高JRC(※)からの物資支援や、官庁訪問でのやり取り、そして現地教員とのミーティングの様子なども紹介され、
「ミーティングの時は普通に話していたつもりだったのが、その後に現地通訳の方から、君の言っているクメール語は全くわからないよ。と言われました」
といった、配布資料には書き切れない様なエピソードが聞けたのは、報告会ならではのものだと思いました。

  IVYyouthのメンバーがこの活動に関わろうと思ったきっかけは様々で、報告会後、代表の佐藤見郁(みあや)さんにその点を伺うと、
「私は、もともとは国際協力という事よりも、教育に関心があってIVYyouthに入りました。現地で子ども達とふれあいながら活動すると、言葉に言い表せない、心に残り続ける何かがあって、だから活動を続けています」
とお話されていました。

  また、会場でIVY事務局長の安達三千代さんに、IVYyouthの活動と運営について伺うと、
「私たち事務局は、彼らが活動をする中で大事なところ、活動を見ていて気になったところをたまに助言する程度で、それ以外は全て、彼らが自ら行っています」
とお話してくださいました。
  そして、「彼らはこの活動を通して、3年間で驚く程に変身するんです」とのお話から、卒業していった学生メンバーは就職すると、その多くがIVYの学生会員から正会員になり、今ではとても心強いパートナーとしてIVYの活動に関わり続けているそうです。
  その他にも色々とお伺いしたのですが、最後に「彼らはどんな存在ですか?」との問いに対して、「ダイヤモンドの原石です」とお答えになった安達さんがとても印象的でした。



  IVYyouthのこれからの活動として、「カンボジアPJ」は算数ドリルを2017年春までに、同州にある60校全て(残り21校)に送る目標を立てているとのことです(算数ドリルの印刷費用を獲得するために、今年はクラウドファンディングにも挑戦されました)。
  「国際理解教育・環境教育」の部門では、12月26日〜27日に、小学4〜6年生を対象とした「地球子どもキャンプ」、そして来年2月には、同世代の人たちを呼び込んでの「世界と自分たちをつなげるアクションコンペ(仮)」を予定しています。
  彼らの今後の活動から、目が離せません。




■IVYyouth
〒990-2432山形県山形市荒楯町一丁目17-40 認定NPO法人IVY気付

■認定NPO法人IVY
〒990-2432山形県山形市荒楯町一丁目17-40
TEL : 023-634-9830(平日9:30〜18:00)
FAX : 023-634-9884


※JRC:
Junior Red Crossの略称で、青少年赤十字のこと。青少年赤十字は、高等学校までの各教育機関において自主的に組織されており、地域や世界の人びとの平和や福祉に貢献するような活動を、学校の裁量で自由に行なっている。主な活動は、募金活動、書き損じはがき収集、献血手伝い、施設訪問、除雪協力など。


■これまでに認定NPO法人IVYとIVYyouthをご紹介した当センターの記事等

(取材・文責:花屋)