山形親業の会

 平成20年9月20日(土)、山形市男女共同参画センターにて、山形親業の会さんの「コミュニケーションはあなたも大切わたしも大切」という親業訓練の体験プログラムが開催されました。今回は、参加者が親の立場と子の立場を体験しながら学ぶワークショップを行った後、全員で日ごろ親子関係や子育てで悩んでいること、考えていることを気軽に話すお茶会も開催されました。

 親業訓練というと何か難しい訓練のように思いますが、親子間のコミュニケーション力をアップするための勉強会です。親業訓練を受けることによって、親と子の心にあたたかい架け橋をかけることができるようになります。また「親業」で学んだコミュニケーションスキルは、親子関係だけでなく、夫婦関係や職場での関係にも応用して役立てることができます。



今回のワークショップは、ロールプレイング形式でした。2人1組になって、親と子の立場を体験します。

子「お母さん、今日僕学校行きたくないな・・・・。」

親「もう!どうせ宿題やってないんでしょ。」「先生から怒られたの?」「車で送って行ってあげるから行きなさい。」

親が子どもに言いたくなってしまうおきまりの言葉をお互いに言ってみます。

  参加者は、実際に、親から言われている言葉を子どもの立場で体験することで、自分が子どもに普段どう接していたか、また子どもに接する時の癖も改めて気付くことができたようです。
こういった場合は、まず子どもの気持ちを聞いてあげること、親が子どもの気持ちを受け入れてあげることが大切なのだそうです。
 今回の講座は体験プログラム。より詳しく訓練を学ぶには、8回の連続講座を受講します。今回参加された方も含めて、親業訓練に参加される皆さんは、子育てに悩み、切羽つまってから講座に参加する方が多いそうです。実際、詳しい講座を受講された方は、子どもが小さい時からこの親業の訓練を受けて勉強しておけばよかったとおっしゃっていました。

  誰しも将来、親になる可能性があるわけですが、子供が生まれた日から急に親にならなくてはなりません。親になるための勉強をしてから、親になる方は少ないのではないでしょうか?また、親子関係というのは、世界の中で一番小さなそして、近い関係なんだそう。だからこそ、たくさんのお母さん・お父さんに、子供へのより良い接し方を学んでほしい、そんな思いからこの活動が始まりました。


 代表の鈴木さんが、「親業」に出会ったのは、自分が子育てに悩んでいた時だったそうです。「「親業」という言葉はまだまだ一般に浸透していない言葉です。この講座を必要としている市民の皆さんに情報が届いているか不安。広報活動を今後しっかり行って、子育てに悩むお母さん・お父さんの力になれれば」と代表の鈴木さんはおっしゃっていました。

 今回のような「親業」体験プログラムは、また12月20日に開催されます。センターにも次回の講座のチラシを掲示しています。子どもとの接し方や子育てに悩んでいる方、他のお母さん達のお話を聞くいい機会にもなると思います。参加してみたいと思った方、山形親業の会さん(FAX:023-623-6584)に連絡してみてください!