「ゆかたで天文台」
NPO法人小さな天文学者の会
平成30年7月7日(土)七夕の夜、やまがた天文台(山形大学小白川キャンパス内)で「ゆかたで天文台」が開催されました。主催したのは、NPO法人小さな天文学者の会です。やまがた天文台は、会と山形大学理学部が協同し運営する市民のための天文台です。会場にお邪魔してきましたので当日の様子をご紹介します。
NPO法人小さな天文学者の会は、「宇宙を見て、感じて、楽しもう」を活動のスローガンに、星空や宇宙の楽しみ方を教える星空案内人(星のソムリエ®)の養成講座や、市民を対象とした公開講演会、小学校への出前講座、望遠鏡製作体験などを実施しています。1999年に発足し、2003年にNPO法人として認証を受けました。
「ゆかたで天文台」は、小さな天文学者の会が、長年開催してきた毎年恒例のイベントで、今年で10回目を迎えました。会のスタッフだけでなく参加者の皆さんにもゆかたを着て来場してもらい、七夕の夜に涼しげな装いでみんなでイベントを楽しみます。
この日は曇り空のため、残念ながら天体観測はできませんでした。スタッフの山口康弘さんに、もし晴れていたらどんな星が観測できたかお聞きしたところ、「木星がきれいに観測でき、夜遅くなってくると土星や火星も明るく見えたはず」と教えていただきました。
天体観測ができなかったのは残念でしたが、会場では学生スタッフチーム「TWOS(トゥーズ)」が企画したお楽しみコーナーや四次元宇宙シアター、山形大学理学部柴田教授による宇宙辻説法など様々なメニューが用意されており、来場者の皆さんは、賑やかに楽しんでいました。
「四次元宇宙シアター」では、国立天文台の投影ソフト“Mitaka”の提供を受け、小さな天文学者の会が製作した宇宙に関するストーリーと、3Dで立体的な宇宙空間の映像を楽しむことができました。
私も「天の川を求めて」という作品を鑑賞しましたが、天の川の正体を探ることがテーマの作品で、地球から天の川までの間を宇宙船に乗り、旅しているかのような気持ちになる作品でした。
TWOSお楽しみコーナーには、一枚一枚のカードに星座の形と名前が書いてあり二枚一組になるよう同じ星座カードを合わせて楽しむ、「星座で神経衰弱」があり、子どもたちがスタッフと対戦しながら何回も挑戦していました。
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学生スタッフ手作りの宇宙すごろくは、サイコロを振り、様々な星を巡り、宇宙に関する知識も学びながら、ゴールを目指します。
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学生スタッフが元気に活躍している様子や、大人から子どもまで幅広い年代の方が楽しんでいる様子を拝見し、誰でも宇宙や星に親しむことができる素敵なイベントだと感じました。来年の七夕も楽しみにしています!
NPO法人小さな天文学者の会は、やまがた天文台を拠点に、宇宙・天文に関わる、情報提供や学びの機会の提供を行っています。毎週土曜日は、やまがた天文台の一般公開日で、星空案内人(星のソムリエ®)の資格を持った星空案内人のガイドで、星座の説明や望遠鏡による天体観測などを楽しむことができます。毎月最終土曜日は、「四次元宇宙シアター」の上映を行っています。ぜひ皆さんも足を運んでみてください!
●お問い合わせ先
NPO法人小さな天文学者の会 代表 柴田晋平
(山形市小白川町 1-4-12 山形大学理学部内)
TEL: 023-628-4552
E-mail: astro-jim@sola.or.jp
ウェブサイト:http://astr-www.kj.yamagata-u.ac.jp/~shoten/