「NPO法人スペシャルオリンピックス日本・山形」

1968年、当時スポーツを楽しむ機会の少なかった知的発達障がいのある人たちに、スポーツを通じて社会参加を応援することを目的に設立した国際組織、スペシャルオリンピックス。
 スペシャルオリンピックス日本・山形は、2006 年7月7日に日本で第31番目の地区組織としてスタートしました。主に山形・米沢・置賜・鶴岡で活動、多くの会員、ボランティア、協力団体により運営され、年間を通じ知的発達障がいのある人たちに、様々なスポーツトレーニングとその成果の発表の場である競技会を提供しています。

 活動に参加する知的発達障がいのある人たちをアスリートと呼びます。水泳、陸上、ボウリング、スキー、スケートなどの14のプログラムに参加するアスリートはのべ200名。最初は、環境に慣れず、主体的に参加できないアスリートもコーチやボランティアが辛抱強く時間をかけて接することで「できる喜び」を感じ、大きく成長していきます。保護者の方も「家や学校、施設ではできないことを通して、仲間や支えてくれる人と喜びや楽しさを分かち合い、今では自分の大切な居場所となっています」と話します。




5月29日土曜日、山形市総合福祉センターでドキュメンタリー映画「あぶあぶあの奇跡」の上映会を開催しました。
この映画は神戸にある知的障がいを持った人たちの小さな楽団の記録。音楽と出会い、気の遠くなるような時間をかけて練習をする楽団員。巧みとは言えない演奏や踊りでも、舞台からは深く温かい感動が生まれ、観客を魅了し公演はいつも大盛況。この楽団の「物語」と「奇跡」の真実を27年間の膨大な映像により伝えています。
映画を見た支援者の方は「どこかの子の話じゃないんです。自分が知る゛あの子゛が頑張っている姿と重ね合わせながら見ました。とても感動しました」と感想を話してくれました。
この会はコーチが宮城県で上映された映画に感銘を受け、ぜひ山形でも開催したいと、半年かけて行事担当の仲間と企画。
今回はアスリートたちの作品展も同時に開催し、一生懸命に取組んだ作品が並びます。
アスリートの通う施設の物販ブースもありました。
障がいを持つ持たないに限らずたくさんの人に見てもらいたい、「可能性を信じる」ことの大切さを伝えたいと開催した上映会は、予定していた人数を越えるほどの盛況ぶりで、急遽イスを足して対処したほどです。今後、機会があれば、もっと多くの人に見てもらいたいそうです。




今年は、四年に一度の日本夏季全国大会が大阪で行なわれる為、アスリート達は頑張ってトレーニングしています。
専務理事事務局長の真木さんは「現在、プログラムの種目数増加と支部拡大のため積極的に広報活動を展開しています。アスリートがスポーツによって可能性にチャレンジするためには、支えてくれるコーチやボランティアの力が必要です。スペシャルオリンピックスのことを大勢の方に知っていただき、参加とご支援をいただく努力をしていこうと思います」と話されました。

只今、アスリートを支えてくれるコーチ・ボランティアを募集しています。

連絡先:山形市木の実町12-37 大手門パルズ TEL/FAX 023-632-3430

スペシャルオリンピックス日本・山形のホームページは 
http://www.son-yamagata.or.jp