~未来を生きぬく力を育む~ 「これからの教育講座」

やまがたイグメン共和国

やまがたイグメン共和国は、山形市周辺の父親たちが子育てをする中で、父親ならではの悩みや思いを話し合える場を作ろうという目的で平成25年に建国。活動は主に、料理教室やバルーンアート教室など子どもと一緒に参加できるイベントの他に、親同士が意見交換を行う場の提供、また昨年度からは夫婦対象の家事力向上講座なども行っています。

今回の講座は、変化し続けている子供たちの教育を取り巻く環境について、親が知っておくべきことは何か、という理解を深めることを目的に開催されました。この日は平日の夜からの開催でしたが、子どもを持つ保護者や学校の先生など約60名の方が集まりました。

初めに、代表(大統領)の五十嵐健裕さんからご挨拶があり、その後、講師の山本一輝さんの自己紹介が続きました。山本さんはこれまで、リクルートや高校の進路相談について講演をしていた経験から、現在は人材育成や教育の企画監修やキャリアコンサルティング、組織運営についての研修などを各地で行っています。

講座は前半が「社会の変化と教育改革」、後半が「教育の本質とこれから実現すべき学びのあり方」、というテーマで進んでいきました。「社会の変化という点では、近年Iotや働き方改革が話題となっているが、これからを生きる子どもたちもその変化に対応すべく、いま教育制度も変化してきている」、と話す山本さん。教育改革については具体的に、学習指導要領の改訂、センター試験に代わる大学入学共通テスト、アクティブ・ラーニングなどが導入され、今後10年間で大幅にカリキュラムの変更が予定されているそうです。参加した皆さんは、新しい学習方法や、大きく変化している各大学の出題傾向も気になっている様子で、話を聞きながらメモを取っている方も多く見られました。

 後半は海外の学校教育の事例紹介やテーマに沿ったグループワークを数回行いました。子どもたちのためにいま何ができるか、という質問に対し、「学校以外での居場所を増やす」、「多くの体験をさせてあげる」、「会話する時間を増やす」などの意見をグループでまとめていました。

今後の活動は、「自分たちの子どもの成長に合わせて、同じような悩みを持っている人たちを対象にした企画を開催できればと考えています。根本的な部分として“楽しむ”という点は変えずに、今回のような保護者同士の意見交換ができる場を提供できれば」と話す五十嵐さん。9月30日(日)には親子で参加する料理講座、12月2日(日)には夫婦参加による家事力向上講座が企画されているとのことで、興味のある方はぜひご参加ください。

●お問い合わせ先
やまがたイグメン共和国
Eメール:yamagata.igumen2013@gmail.com