山形大花火大会サポータークラブは、毎年須川反田橋周辺で行われる「山形大花火大会」の運営補助を行っているボランティア団体です。花火を通じた地域活性化を目指し、花火大会当日のゴミの分別・回収を目的としたエコステーションの設置を通し、ゴミ減量活動などを継続的に行っています。その他の活動として、市民参加による地域活性化を促すために、大花火大会に関連したイベントを開催しています。
その活動のひとつである山形小花火大会が8月4日、山形市七日町御殿堰にて行われました。このイベントは、令和元年度山形市コミュニティファンド公開プレゼンテーション補助事業として採択されたもので、花火に親しんでもらい、大花火大会と市民との結びつきを強めるという目的で実施されました。
今年で5回目となる小花火大会ですが、外国産と国産の線香花火を合わせて2000本準備し、違いを体験してもらうという新たな試みがされていました。代表の高橋さんは、「開催場所は同じでも、毎年少しずつ工夫しながら開催している。今年度は希少な国産の線香花火を体験してもらうとともに、普段あまり目にしない西日本に伝わっている線香花火についても知ってもらえるように準備した」、と話されていました。
初めに外国産の線香花火を参加者に配り、花火をする際の注意点を説明し、高橋さんの合図で小花火大会が始まりました。心待ちにしていた方も多く、皆さん慣れた手付きで線香花火を楽しんでいました。
その後、国産の線香花火が配られましたが、西日本に伝わっている線香花火は形が異なっていたため、初めて見た参加者は、どのように火を付けるか戸惑っている様子でした。なんでも、米作りが盛んだった西日本で、藁の先に火薬を付けたものを線香のように立てて遊んでいた(これが線香花火の名前の由来!)ものが、紙すきが盛んだった東日本に伝わり、和紙に火薬を包んだものが作られるようになったのだそうです。
一通り線香花火が終わると、仕掛け花火のナイアガラに点火し、小花火大会は終了となりました。線香花火とは違う仕掛け花火の迫力に、子どもも大人も驚いていました。
小花火大会終了後、運営に協力していた山大JCCの学生さんに、感想をお聞きしたところ、「ロウソクの火が風で消えることが多く、消えている箇所がないか注意しながら見回りをした。14日の大花火大会に向けての準備も進んでいるので、暑さに負けずに頑張っていきたい」とお話していました。
「今回の小花火大会は、山大JCCにも運営協力を依頼するなど、若い人にも興味を持ってもらう機会をつくった。来年は準備する時間を十分に確保し実施したい」、と話す高橋さん。この小花火大会をきっかけに、来週開催される大花火大会を見に来た方が、山形の魅力を改めて知ってもらう機会になればいいなと思います。
●連絡先
山形大花火大会サポータークラブ
TEL:070-5478-0902(高橋)