10月10日(木)、山形市北部公民館にて「災害に強い地域づくりを考える会 定期研修会」が行われました。

災害に強い地域づくりを考える会は、地域の防災意識の啓発と防災力の向上を目指し、安全で安心して生活が出来る様な災害に強い地域の構築と災害時に迅速に対応する事の出来る様な人材の育成に寄与する事を目的に活動している団体です。そして、この事業は令和元年度山形市コミュニティファンド公開プレゼンテーション補助で、補助対象として採択され実施されました。

初めに、主催団体の「災害に強い地域づくりを考える会」の会長、近野さんから講演会の主旨説明があり、「これまでどのような災害が起きたのか、これからの世代に何を残していくかということ今を生きる人たちがもっと理解しておく必要がある。今回のテーマである、地球温暖化について、聞いたことはあるが災害と関連性があるということについては知らない人が多い。私たちの身近なところでは、ゲリラ豪雨や台風が発生し、その都度ニュースになっている。そのような自然災害に対して、これからどのようなことができるか、ひとりひとりが地球環境のことを考えてほしいと思う。災害に強い地域づくりには、地球温暖化を含んだ地球環境の保全が必要不可欠となっているため、このような機会を生かし、ぜひ積極的に意見を出して交流していただきたい」と、お話しされました。

次に、山形地方気象台次長の栗田邦明さんから、「地球温暖化と防災」というテーマで、地球温暖化が引き起こす豪雨や台風などの自然災害から身を守る方法についての講演がありました。講演の中では、近年異常気象と呼ばれる、気温の上昇や降水量の増加について触れる部分がありましたが、その中でも、非常に激しい雨が降る回数が年々増えている、ということを「ししおどし」に例えていた話が印象に残りました。
その他に、大雨による洪水などの被害や現在の状況を知る手段として、気象庁の危険度分布図の説明がありました。また、現在はヤフーなどの民間企業と連携し、各種情報を通知するサービスもあるため、緊急時には大雨警報や避難情報などと併せて自分の命を守ることを第一に行動してほしい、とお話をされていました。

参加者から、「危険度分布図などを見て逃げる判断をするように、と言っていたが、一般人が地域のリスクを知るためどうすればよいか」、「台風が勢力を強めているとニュース等で報道されているが、詳しくどういうことなのか教えてほしい」、といった気になることについて質問がありました。 これから日本に接近する台風はかなりの勢力とのことで、上陸する関東地域を中心に警戒するように連日報道されています。講座の中でも、普段からハザードマップや地域の避難場所を確認するように、とありましたが、「これまで大丈夫だったから今回も大丈夫だろう」と思わず、いざというときに備えて行動できるよう日頃から心がけたいと思います。
●連絡先
災害に強い地域づくりを考える会
TEL: 090-4550-1175 (近野)
Eメール: yama-konno@aioros.ocn.ne.jp