令和4年3月19日(土)に、「ともに考え、語ろう 市民活動~西上さんが山形で考えたこと10,000日の歩み~」を開催しました。

山形市市民活動支援センターがある霞城セントラル23階の高度情報会議室には24名の参加者、リモートでは32名の方に参加いただき、宮城県や埼玉県からオンライン上で参加してくれた方もいました。話題提供してくれたのは、認定NPO法人IVYの活動を経て、山形てのひら支援ネットを立ち上げた西上紀江子さん、一方聞き手として西上さんの話を引き出してくれたのは、JICA山形デスクの小野玲さんです。

まずはお二人のプロフィールを簡単に紹介しました。その後は小野さんが聞き手となり、様々な視点から、西上さんが山形で28年間活動してきたきっかけや活動の様子を詳しくお聞きし、活動を進めていく中でどんな風景が見えたのか、どんな声が聞こえてきたのか、そして何を考えたのかをじっくり聞き入りました。「外国から嫁いできた人々」、「外国人ルーツの子どもたち」の通訳支援や相談、「子ども食堂」の開設や運営をとおして明らかにされた山形の地域課題を共有し、西上さんがこれらの社会課題とどう向き合ってきたのかお聞きしました。

今回は質疑応答も活発で予定した時間ギリギリまで多くの質問が出されました。活動を続けてきたモチベーションや社会課題を地域で議論するための集まり方、山形での印象的なエピソードなどについての質問がありました。参加者にとって今後の山形での市民活動を考えるきっかけや参考になったことでしょう。

最後に西上さんからは、山形にいるから見える山形がある一方で、山形だから見えない山形があること、俯瞰して客観的に常に見つめることの大切さが語られました。また、支援対象者は、青信号に見えていてもいつ黄色信号や赤信号に変わるかもしれない危険性をはらんでいることを認識すべきであり、今後はルールに従うのではなく、自分で考えることができて主体的に生きる「市民」になっていくことが目標ですと爽やかに語られました。

3/19(土) 14:00~16:00 「ともに考え、語ろう 市民活動~西上さんが山形で考えたこと10,000日の歩み~」 文責:有川富二子