令和4年10月12日(水)に、第13回目となる「哲学カフェ」を開催しました。
昨年9月より定期的に開催して前回で講座開設からちょうど一年ということで、今回からは「2nd Term」としての開催となりました。新しいスタートにふさわしく、10名の参加者のうち、5名の方に初めて参加していただきました。
これまで12回にわたり、様々なテーマで話し合ってきましたが、今回のテーマは「好き?きらい?」。
特に人間関係にこだわったテーマではなく、様々な物事についてのそれぞれの判断基準などを話す場になればと思って設定したテーマでしたが、やはりというか、話の中心は人に対する好き、嫌いということが中心となりました。
まずは全員の自己紹介から、一言ずつ今回のテーマについての話を聞かせていただいたのですが、「人にせよものにせよ、大抵のことは嫌いから始める」という参加者の言葉が印象的でした。嫌いから人間関係を始めて、深くかかわる人に対して好きになる努力をするとのこと。もともとが嫌いから始まるので、人から嫌われることはそれほど気にならないのだそうです。自分とはまったく違う人との接し方に驚かされました。
これもまた別の参加者の方の話ですが、「嫌いな理由ならあげられるが、好きには理由が挙げられない。」との言葉も非常に印象的でした。確かに恋愛関係においても「好き」になる理由を明確に言える人はあまりいないかもしれません。反対に嫌いな理由はいくらでも具体的に上げられると、改めて気づかされた一言でした。
その他話はさまざまな方向へと転がり、「恋愛論」「人付き合い問題」から「戦争論」「いじめ問題」まで、今回も幅広い話し合いの場となりました。
次回は11月9日(水)開催予定です。テーマは 私の「罪悪感」。
人は誰しも少なからず「罪悪感」を抱きながら生きてはいないでしょうか。
いつもは心の奥底に眠っていても、ふいにそんな感情が立ち現れることはありませんか?
そんな思いを吐き出して、みんなで話し合ってみませんか。
文責:「哲学カフェ Salon de Yamagata」 担当 川部拓哉