山形市市民活動支援センター主催
「サイエンスカフェ~ワクワク!親子で科学を楽しもう!~」を開催しました。
令和5年7月30日(日)に、親子を対象としたサイエンスカフェを開催しました。今回は、司会進行を山形大学の学生スタッフ5名が務め、山形市内外から18名が参加し、開催となりました。場所は、会議室Bとふらっとで行い、会議室Bでは学生スタッフ3名、ふらっとでは学生スタッフ2名が進行を務めました。
今回は、小学2~6年生とその保護者の方が参加しました。小学生を対象としたため、日常の遊びを応用した実験を考えました。夏休みの自由研究のヒントにもなりうる内容となりました。
前半は、「色が変わるのはどうしてだろう」というテーマで実験を行いました。ペーパークロマトグラフィーという手法を用いて色を分離し、その色が何色からできているかを観察して、ワークシートにまとめました。また、子どもたちは、好きな形と模様を描いて、花や動物など、思い思いの栞を作っていました。参加者皆さんの反応が良く、初めて色が分離するのを見たときに歓声がおこりました。親御さんも子どもと一緒になって、夢中になって栞をつくっていました。アンケ―トでは「色を分解したら何色になるのかを知れて良かったし、楽しかったです。」という感想や「紫が赤と青からできていることを知っていても、実際に色を分解してみたことはなかったので、楽しく親子で参加することが出来ました!」という感想がありました。
後半は、「種を作って飛ばそう」というテーマで実験を行いました。3Dプリンターで作った種に羽をデザインして、もみじのような空飛ぶ種を作りました。子ども達は、好きな形に種を作り、滞空時間の長いものを工夫して作成していました。紙飛行機のような種や、プロペラのような種、ちょうちょのような種など、アイデアが豊かでした。子どもたちは、何度も種を飛ばし、試行錯誤していました。ヒントとして、色々なカエデ類の種を配布し、それを基に再考していました。最後には、実際に種が飛ぶ様子を動画で見たり、色々な植物の種子配布戦略についても学びました。
親子でのサイエンスカフェは初めての試みでしたが、事前準備を綿密に行っていたこともあり、スタッフ間での連携がとれ、大きなミスをすることなく、スムーズに進行することが出来ました。また、会場の雰囲気も良く、笑顔が沢山見られました。帰り際に「楽しかった!」という声が沢山聞こえ、今回この企画を挑戦して良かったと感じました。
今後も、今回のような子ども向けの体験企画や、第1回目のような一般向けの対話中心の企画を考えたいと思っています。ぜひ、今後のサイエンスカフェもご期待ください。
文責:「サイエンスカフェ」担当 秋葉玲奈、高橋雅子