特定非営利活動法人うさぎ村
「認知症サポーター養成講座」が開催されました。
令和5年8月4日(金)午後6時30分から、NPO法人うさぎ村が南部公民館で開催した「認知症サポーター養成講座」に参加してきました。
高齢化に伴い認知症が増加傾向になっています。認知症の介護は大変で、家族の負担が重く、介護へ当たる人への支援は大きな課題となっています。そこで厚生労働省は、認知症に対する正しい知識と理解を持ち、地域で認知症の人やその家族に対して、できる範囲で手助けする「認知症サポーター」を全国で養成し、認知症高齢者等にやさしい地域づくりに取り組んでいます。
認知症サポーターは令和5年6月末で全国では1,400万人を超える方が登録されています。山形県では168,000人の方が登録していて人口比は16%、全国平均は10%ほどで、山形県では多くの方が興味・関心をもっていることがわかります。
今回はNPO法人うさぎ村の村長さんの堀越さんが、認知症サポーター養成講座の講師(キャラバン・メイト)を務めました。キャラバン・メイトとは自治体などと協働して「認知症サポーター養成講座」を企画・開催して講師を務めます。
参加者は日頃家族の介護をしている方や高齢者のサポートをしている方など9名で、男性が6名・女性が3名でほとんどが50代以上でしたが20代の参加者もいました。
認知症を引き起こすおもな病気や、認知症のさまざまな症状を取り上げながら、その行動や心理症状などを説明し、認知症の診断は初期ほど難しいことや、認知症の人と接する時の心構えなどを、実際に多くの人を見守ってきた村長さんならではの事例を交えながら説明してくださいました。
認知症の人への対応として、1,まずは見守る。2,優しい口調で。3,余裕をもって対応する。4,おだやかに、はっきりした話し方で。5,声をかけるときは1人で。6,相手の言葉に耳を傾けてゆっくり対応する。7,後ろから声をかけない。と7つのポイントを教えていただきました。
そして、なによりも大事なのは認知症介護をしている家族の気持ちを理解することです。さりげなく自然に見守ることが大事で、家族に寄り添いサポートすることを心掛けて接して欲しいそうです。そうはいっても実際にはなかなか難しい事だと堀越さんは言います。
自分のできる範囲でサポーターとして活動し、認知症サポーター養成講座で得た知識を生かし、近所で気になることがあればさりげなく見守り、まちなかで困っている人がいたら手助けすることも活動の一つだと言います。
NPO法人うさぎ村は、平成20年に山形市東原町に開所し、高齢者の介護保険指定事業所としてデイサービス事業、高齢者見守りサービス、子育て支援事業、介護相談などを行っています。
村長の堀越さんをはじめ、スタッフのみなさんが、利用者の方たちに寄り添い、見守りながら楽しくゆったりと過ごしています。
誰しもがなる可能性のある認知症への理解を深めるために、そして、年をとっても自分らしく暮らしていけるように、認知症サポーター養成講座を受講してみてはいかがでしょうか。
うさぎ村の皆さん、ご協力ありがとうございました!
■特定非営利活動法人 うさぎ村
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