令和5年8月9日(水)に、第23回となる「哲学カフェ」を開催しました。

当初8名の事前申込のところ、6名の当日参加の方も加わって14名という比較的大人数での開催となりました。

今回のテーマは「ひとはなぜ旅をするのか」。猛暑の日々が続いているこの夏、参加者の方のこれまでの旅の経験談を聞かせていただくことで、せめてひととき、夏のバカンス気分を感じてもらえたらと、ひそかにそんなことも考えての今回のテーマ設定だったのですが、正直なところ、想像をはるかに超える皆さんのエピソードの数々に圧倒されてしまいました。

電車の旅をされている方の話では、JRの窓口で自分の旅の計画の切符を作ってもらうという話をお聞きしました。また、かつては全国各地に数多くあったユースホステルの話に、参加者の皆さんが懐かしそうにされていたのも印象的でした。車中泊で全国をまわっている方の話では、目的地を定めない旅の愉しさを聞かせていただきました。その他、自分は距離じゃなくて高低差を旅にしているという方の登山の話。「赤毛のアン」や「アンネの日記」といった作品の舞台を廻っている方や、キューバや南極など世界中を旅している方の話など、あげればきりがないほどたくさんの旅の話をお聞きすることができました。皆さんひとりひとりにそれぞれの旅があり、それはとても貴重なものなのだと感じる会でした。

私としては、参加者の1人からお聞きしたウスアイアというところに行ってみたくなりました。ウスアイアはアルゼンチンにある南米大陸最南端かつ世界最南端の街で、そこにはこう記されているそうです。

‟The End of the World. The beginning of everything.”

世界最果ての街、一度見にいきたいと思いませんか?

 

次回は9月13日(水)開催予定です。テーマは「幸せ」の条件。

「旅」のかたちがひとそれぞれであったように、「幸せ」のかたちもまたひとによって全く違うものだと思います。あなたの「幸せ」の条件、聞かせて下さい。

文責:「哲学カフェ」 担当 川部拓哉