「明治ホールディングス株式会社株主優待によるお菓子寄贈」とは、明治ホールディングス株式会社と同社株主が社会貢献活動の一環として取り組んでいる活動の1つで、全国の障がいのある児童への支援や、東日本大震災の被災地の方々、被災地から離れて生活をしている方々への支援活動を行っている民間の非営利団体を対象に明治グループの製品であるお菓子の詰め合わせを寄贈しています。
寄贈先は、各県のNPO中間支援組織が最大で5団体を目処に推薦し、認定NPO法人日本NPOセンターが取りまとめた後に決定されます。
今年度、山形県からは10団体(山形市4団体、寒河江市2団体、天童市1団体、酒田市1団体、南陽市1団体、米沢市1団体)が推薦され、その推薦された全ての団体に寄贈が決定して、お菓子が送られました。
今回は寄贈を受けた中の三団体に訪問し、団体の活動とお菓子寄贈の活用について話を伺いました。
「はとぽっぽ倶楽部」
(NPO法人 障害者の地域生活を支援する会)
「NPO法人障害者の地域生活を支援する会」は、年齢性別人種を問わずだれもが地域であたり前の暮らしを送れることを願い、障害児・者とその家族の地域生活を支援していくことを目的に活動している団体です。現在は、レスパイト(*)をメインとした制度にはないサービスを行う「はとぽっぽ倶楽部」、就労継続支援B型の事業所「サポートスクエアぱおぱお」、そして、小学生から高校生を対象とした放課後等デイサービス「放課後くらぶ・ぐ~」を運営されています。
*レスパイト(サービス):障害児・者を一時的に預かることによって、家族の負担を軽減させるサービスのこと。
今回の取材では、子どもたちがお菓子のプレゼントへお礼の手紙を作っているようすを見せていただきました。
今回も来所してくれた子どもたちにクリスマスプレゼントとしてお菓子の詰め合わせをお渡ししたそうです。家に持ち帰って家族といっしょに食べてねと声をかけると、お菓子を受け取った子どもたちは皆嬉しそうに笑顔になって帰っていったそうです。
この日事業所を訪れていた子どもたちはおおよそ10人程度。皆思い思いのことをして遊んでいました。そのなかの何人かがお礼の手紙を作っているところを見せてもらいました。手のひらをスタンプにしてトナカイやツリーに見立てて、そこに子どもたちが書いたメッセージを貼り付けていくというカラフルで楽しい手紙です。それぞれ皆感謝を込めて一生懸命メッセージを書いていました。出来上がった手紙はお菓子を寄贈してくれた明治ホールディングスの株主の皆様に贈るのだそうです。きっと子供たちの気持ちは手紙と一緒に届けられ、そこからまたたくさんの笑顔が広がっていくことでしょう
- お問い合わせ先
はとぽっぽ倶楽部(NPO法人 障害者の地域生活を支援する会)
https://hato-poppo.net/
しょうがい児者通所支援事業所「ぽけっとぴーすの森」
(NPO法人ぽけっとぴーす)
「ぽけっとぴーすの森」は、障がいのある方、医療的ケアが必要な方のための児童発達支援、放課後デイサービス、生活介護事業所です。今回取材させていただいたのは、未就学児を対象に医療的ケアや児童発達支援を行う「のびのび保育園」のクリスマス会の様子です。
クリスマス会のために装飾された会場では、子どもたちの活動の様子がスクリーンに投影され、保護者の皆さんは子どもたちの写真を見ながら談笑されていました。クリスマス会が始まり、いよいよ子どもたちが入場。はじめにクリスマスの音楽に合わせての楽器の演奏です。子どもたちは日頃の活動の合間に少しずつ練習したとのことで、それぞれのタイミングで鈴や打楽器を鳴らしていました。その後のスタッフのみなさんによるハンドベルの演奏が終わり、みんなで「サンタさーん!」と大きな声で呼ぶと、サンタさんが登場!大きな袋から一人ずつお菓子を手渡しします。最後はサンタさんと記念撮影。途中で泣き出してしまう子や、眠くなってしまった様子の子もいましたが、終始にこやかな雰囲気のクリスマス会でした。
「NPO法人ぽけっとぴーす」は、障がいのある子どもを持つ保護者が中心となり居場所づくりの活動を続けられ、2020年に「ぽけっとぴーすの森」を開所し、今年4年目を迎えられたとのことです。管理者の安孫子さんからは、障がいがある方もない方も住みよい社会を目指したい、という想いのもと、障がいのことをもっと知ってもらうためにも地域の方々との交流を増やしていきたい。今後、地域でイベントを開催するときはぜひお越しになってください、とお話しいただきました。
- お問い合わせ先
NPO法人ぽけっとぴーす
TEL:0237ー87ー9735(ぽけっとぴーすの森)
児童発達支援事業所「ほっぷ」
(NPO法人びぃらーじょ)
NPO法人びぃらーじょは主に発達障がいのある子どもや成人、及びその家族に対して就労支援や心身の発達支援を行っており、就労継続支援B型事業所「デイサポートセンターじゃんぷ」と児童発達支援事業所「ほっぷ」の2つを運営しています。
児童発達支援事業所「ほっぷ」では、発達障がいあるいは、対人関係・社会性・言語などに不安をもつ未就学児とその保護者を対象にした親子教室を実施しており、1日10名程度、全体で40名ほどの親子が利用されています。母子同室指導で子どもの動きに即してその場で行動サインを汲み取り安定した付き合い方、一緒に楽しめる過ごし方を学びます。遊びを通して、それぞれの課題を読み取り、お子さんに寄り添いながら課題解決を目指しています。
今回寄贈された明治ホールディングスのお菓子は12月のクリスマスシーズンということもあり、利用するお子さんたちへのクリスマスプレゼントとして施設から用意されたプレゼントとともにお子さんへ渡されました。施設内にはクリスマスツリーが飾られており、子どもたちにとって嬉しいプレゼントになったようです。なお、寄贈されたお菓子はすべての利用されるお子さんに渡されるとのことで、管理者の西塚さんからも「子どもたち全員に配布する十分な量をいただきとても嬉しいです。明治ホールディングスと株主の取り組みをご紹介していただきありがとうございます。」とご挨拶いただきました。
- お問い合わせ先
NPO法人びぃらーじょ 「児童発達支援事業所 ほっぷ」
TEL:023―687―0700