山形市市民活動支援センター主催

「なんだかすごいぞ 紙芝居!」を開催しました

 

令和6年2月3日(土)に、紙芝居実演による効果的なプレゼンテーションのコツを学ぶ講座を開催しました。

 

講師は仙台市在住の紙芝居作家、絵本研究家のときわひろみさんです。当日は43名の方々に参加いただきました。今回は山形市内だけではなく、寒河江市、天童市、最上町、米沢市など広い地域からの参加が見られました。参加いただいた方の年齢も30歳代から70歳代までと幅広いのが特徴的でした。

 

講座では、まず始めに講師のときわひろみ先生のプロフィールを紹介しました。九州出身でその後横浜へ移り、現在は仙台市在住で、紙芝居作家や絵本研究家として活躍しています。ときわ先生が創作されたたくさんの出版紙芝居と著書を紹介いただきながら、参加者の目の前で実演いただきました。

実演したのは、①としょかんどろぼう、②続としょかんどろぼう、③きつねのパラダイス、④ふつうのフーちゃん、⑤とばしっこ、⑥きつねの盆踊り、⑦おとしとり、⑧おとうさんのひみつの木(紹介のみ)、⑨イグネの妖怪タンコロリン、⑩父のかお 母のかおの10作品です。それぞれに、家族のきずなや平和の大切さ、学び続けることの大切さ等作り手が伝えたいメッセージが直に参加者の胸を打ちました。

 

子どもからお年寄りまでみんなで見て、笑って、共感できるのが紙芝居の魅力です。その魅力やご自身の作品に込めた思いについても熱く語られました。そして紙芝居で大切なこと、伝えたいことをどう伝えるかその3つのコツについても、わかりやすく解説しました。

紙芝居で大切なのはまずは①声、そして次は②間の取り方、最後は③演じ方の3つだそうです。声は腹式呼吸でおなかから出る声が大切とのこと、お腹のへその近くの上丹田や下丹田と呼ばれる部位に注力するとよいそうです。決して胸呼吸ではなく、のどは使うけれど声を出すのはあくまでもお腹とのことでした。間合いの取り方も作品や聴衆の反応、そして今演じている場面によっても微妙に変えているとのことです。そして最後は、紙芝居は読むのではなくてあくまでも演じることが大切とのことでした。

 

講師の熱演に、いつのまにやら参加者の皆さんも引きずり込まれ、すっかり紙芝居の世界にひたることができました。「一途になることが人の心を打つ」、「絵は上手な人も下手な人もいる、下手なほうが伝わることもある」との言葉に、会場の参加者は、効果的なプレゼンテーションのコツ、相手に思いをどう届けるかのヒントを学ぶことができました。紙芝居の魅力にもたっぷり触れた2時間となりました。

 

文責:「なんだかすごいぞ紙芝居!」 担当 有川富二子