「認知症サポーター養成講座」が開催されました!
特定非営利活動法人 うさぎ村
NPO法人うさぎ村は、高齢者の介護保険指定事業所としてデイサービス事業、子育て支援事業、高齢者見守りサービス、介護相談などを行っています。平成20年に山形市東原町に開所したうさぎ村。村長の堀越さんを中心としてスタッフの皆さんは、お年寄りと子どもたちがふれあいながら楽しく過ごすことのできる、心と心の通う施設を目指して日々利用者の方をお迎えしています。
平成24年7月22日(日)13時30分から、NPO法人うさぎ村で「認知症サポーター養成講座」が開催され、私柴田もうかがってきました。

認知症は、誰にでも起こりうる脳の病気で、85歳以上では4人に1人にその症状があるといわれており、患者数は現在210万人ですが、平成52年(2040年)には400万人程度まで増加することが予想されています。発症したご本人に様々な障害が起こり生活が困難になりますが、支える家族も疲れ切り地域で暮らすことができない高齢者の方が増えることも心配されます。
厚生労働省は、平成17年から、認知症の人とその家族を支え、認知症になっても誰もが安心して暮らせるまちづくりを目指す『認知症サポーター100万人キャラバン』を実施しています。
“認知症サポーター”とは、認知症を理解し、身近にいる認知症の人に自分ができる手助けをする応援者のこと。認知症サポーター養成講座の講師役を務める”キャラバン・メイト”は、自治体と協働して「認知症サポーター養成講座」を開催。認知症について正しい知識を持ち、地域において認知症の人や家族をやさしく温かい目で見守ることができるサポーターを育てていきます。市内では、うさぎ村と山形市の協働で講座を実施しており、年2~3回の機会を設けています。
今回講師役を務めるキャラバン・メイトは、うさぎ村の村長さんでもある堀越さん。ご家族の介護している方や日頃施設で高齢者の方のサポート活動を行っている方など、約10名の方が参加されました。
認知症の症状一つひとつを取り上げながら、どんな対話が必要か、どんな行動に危険があるのか、また認知症の人と接する時の心構えなど、事例を挙げながら細かく説明してくださいました。
認知症の方をサポートする際に、すぐに実践できることとして、
・急がせないあせらせない、ゆとりを持って対応するよう心がける
・計画的に物事を行うことが困難なため、2つ以上の事をお願いしない
・今保たれている能力を活用し、できる仕事は頼む
・ちょっとした変化を見逃さないために、症状の記録が有効
・認知症サポーターは、ご本人だけでなく、ご家族含めてサポートすること、相手の尊厳を守り、第3者の立場からサポートすること
などを教えていただきました。
「お年寄りにとって、家族と一緒に地域でのびのび暮らせることが一番だと考え、うさぎ村を運営しています。今後認知症の問題は、地域の中で誰もが経験する身近な問題になります。認知症の人とご家族が安心して暮らせるよう、お年寄りの小さな変化やサインを見逃さず、温かく見守る地域になればと思います」と堀越さんはお話しされました。
今後も、認知症サポーター養成講座を開催していかれるということです。ぜひ皆さんも受講してみませんか。また、うさぎ村では誰でも気軽に落語や歌を楽しむことができる『うさぎ座演芸会』を定期的に開催しています!次回は9月23日(日)開催だそうです。
☆お知らせはうさぎ村ブログ(http://usagimura.exblog.jp/)をどうぞ
うさぎ村では、緑に囲まれた昔ながらの日本家屋で、子どもとお年寄りがふれあいながら、あたたかいスタッフの皆さんに支えられてのびのび過ごしています。お問い合わせは下記へどうぞ。
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