クリニカルアートやまがた

臨床美術体験講座「さつまいもの量感画を描こう!」の様子

 平成25年10月20日(日)、『クリニカルアートやまがた』主催「さつまいもの量感画を描こう!」が開催されました!その様子をご紹介します。
『クリニカルアートやまがた』は、「臨床美術(クリニカルアート)」を普及し社会に貢献することを目指し、臨床美術士のネットワークづくり、情報交換や学 びあう機会創出などの活動を行なっています。活動を開始したのは2年前。医療機関や福祉施設、教員、大学職員など、様々な分野の方が活動しており、それぞ れの立場で臨床美術士の必要性を感じ結成されました。

 「臨床美術は、自分で感じた感覚を素直に表現することで心を解きほぐし、自分らしさ が何かを発見したり取り戻してもらうためのプログラムとも言えます。」と広報担当の樋口さんが教えてくださいました。独自のアートプログラムに沿った創作 活動を通して、高齢者や子どもたち、学生、社会人など、様々な世代の方に合わせたアプローチを行い、市内外の福祉施設や高齢者施設、行政機関などで実績を 残されています。

 今回のこの講座は、「平成25年度山形市コミュニティファンド公開プレゼンテーション補助」の対象事業に採択され、「山形市内を中心とした『臨床美術』の普及事業」の一環として実施されました。


今回開催された講座は、一般の方を対象にしており、どなたでも臨床美術を気軽に体験できる講座です。山形市内の方を中心に、27名の皆さんが参加されました。


 ”量感画”とは、物の大きさ、重さ、厚みなどを表現した画のこと。今回は、旬の野菜「さつまいも」を素材に描いていきました。講師は、スタッフの小山さんです。

 まずは、描きたいさつまいもを選びます。参加者の皆さんは、形や大きさ、におい、手触りなどを確認したり、ふかしたさつまいもを食べたり、五感を使い、じっくり観察しました。
 そして、実際に「バフン紙」と呼ばれるざらざらとした黒色の紙に、自分が感じた“さつまいも”を思い出しながら、「パステル」で作品を描いていきます。パステルはクレヨンのような画材で、だれでも簡単に使うことができます。


 スタッフの皆さんが、参加者の皆さんに声をかけ、客観的に眺めた意見や印象を伝えてくださるので、皆さんは新たな視点や自分の作品の良い点に気づくことができているようでした。
完成した作品はこちら。


 最後に、参加者の方全員で作品を眺め、皆さんとお話しながら楽しい時間を過ごしていました。私も体験させていただき、色とりどりのパステルの中から色を選んで自由に感じたように描くことが楽しく、臨床美術の特長を知ることができました。
 広報担当の樋口さんは、「コミュニティファンドの補助を受けさせて頂いた事で、山形の皆さんに今後より臨床美術を知っていただくための、足掛かりができました。」ともおっしゃっていました。
次回は、平成25年12月8日(日)10:00~『「ドリッピングカレンダー」を作ろう!』が開催されます。(詳しくは●こちら)この他、年に数回、年齢に関係なく参加できる体験講座を実施しているそうなので、一度、参加してみてはいかがでしょうか。

■お問い合わせ
クリニカルアートやまがた 広報担当:樋口
(TEL:023-627-2091 ※平日9時~17時)
WEBサイト:http://www.clinicalart-yamagata.jp/