福祉施設に花笠で「福」をお届け!子宝連による慰問活動
山形花笠伝承会 たから連
山形花笠伝承会たから連は、山形の伝統芸能「花笠おどり」の普及継承を通じ、会員が故郷と人を愛する心を育み、自分自身を表現する力を培う事を目的に活動をしています。
また、これからの花笠おどりを担う次世代の育成にも積極的で、その継承を目的とした事業
「山形の伝統文化〔花笠〕を次世代へ伝承 ~故郷と人を大切に思う心を育てる~」
を今年度より新たに実施しています。
この事業は子宝連と称した幼児から学生までのメンバーを対象に実施し、山形の文化継承と地域交流・貢献活動を行っています。そして今回の訪問は、福祉施設に入居されているみなさんに、花笠で「福」をお届けしようとのことから企画されました。
1月25日は介護付有料老人ホームベル宮町と北町の2ヶ所に訪問し、このうちベル北町では約50名の入居者を前にして、子宝連から6名のみなさんが踊りを披露しました。
メンバーには、10年を超えるキャリアの子もいれば、去年から踊りを始めた子たちなど様々です。
披露した踊りは、正調花笠踊りのほか、たから連オリジナルの「日傘踊り」と「笠まわし」。そして、山形花笠まつりの時にパレードの先頭を行く「花笠舞踊団」も踊っているステージ用「笠まわし」も披露されました。これらの踊りは、たから連が毎年8月の「山形花笠まつり」パレードで披露するものをステージ用にアレンジ・構成したため、まつりの後も継続して、毎週土曜日に練習をしていたそうです。
この他にも、たから連実行委員長の新関弥生氏による日本舞踊や、子宝連を指導している尾花沢花笠太鼓保存会会長の大類好彦氏による笛の演奏も披露されました。
また、練習での子ども達の上達が予想以上に早かったとのことで、予定していたプログラムの他に、急遽「子ども太鼓」も披露されました。この上達の早さには、練習を見守っていた皆が驚かされたそうです。
子ども達が踊りを披露している間、会場は手拍子と歓声に包まれ、終幕の時にはひときわ大きな拍手が起こりました。また、我が子を見守るお父さん、お母さん方にとっても、自分の子どもの成長を、踊りを通して見ることができたのはとても喜ばしいことの様でした。
今後の活動については、たから連とともにこれからも練習を続けて、山形花笠まつりへの参加はもちろん、今回の様な慰問活動も継続して行きたいとのことでした。
“花笠”という伝統文化の継承は、この様にして、着実に次世代へと受け継がれています。
山形花笠伝承会たから連
電話:080-3334-8703(事務局)
※活動の様子は、山形花笠伝承会たから連Facebookページからご覧いただけます。
*この事業は
「平成26年度 山形市コミュニティファンド・公開プレゼンテーション補助」
を受けて実施しています。
↑うちわに描かれているキャラクターは、子宝連のオリジナルマスコットとして、山形市在住のイラストレーターの方にデザインをして頂いたとのことでした。
(写真提供:山形市小松様、取材・文責:花屋)