グループ未知バザー2015
グループ未知は、精神的ハンディキャップを持つ人たちが社会復帰を目指し、よりよい仲間作りをしていくことを目的として活動している団体です。2007年から障害福祉サービス事業所を運営しています。普段の活動は、事業所内での部品の組立や、農業実習、手芸小物などの作成、それらの販売体験を行っています。
今回は山形市鳥居ケ丘の事務所で行われた、グループ未知バザー2015の様子をお伝えします。事務所の前に着くと、玉こんにゃくや豚汁などの模擬店や、グループ未知の畑で収穫した野菜が並び、すでに多くの人でにぎわっていました。
このバザーは今年で7回目になり、昨年から新しい試みとして、自分たちで栽培した無農薬野菜を使った漬物を販売しています。そして今年は、音楽好きのメンバーがバンドを結成し、実際に演奏を行うようです。
事業所内の販売コーナーでは、メンバーの阿部さんが手作りのポストカードを販売していました。ひとつひとつ色ペンで絵が描かれていて、その細かい絵柄に手に取った人も驚いていました。この絵について「ひとつひとつ手作りなので、集中力が必要です。製作には何日も掛けずに、一日で描ききるようにしています。また、今回はポストカードでしたが、もっと大きなキャンバス画に描くときもあります」、とのことで、今後は11月に山形で行われるアートフェスティバルにも出展予定のようです。
また、グループ未知の他にも、同じような活動に取り組むひなぎくアルファ城南町とクリエイティブハウス未知が出店していました。どちらの事業所も手作りの製品が並び、訪れた方に最近の活動などをお話して、温かな雰囲気が流れていました
外の模擬店を見ると、学生ボランティアの方々がグループ未知のメンバーと一緒に活動している様子が印象的でした。この学生ボランティアは山形大学看護学科の学生たちで、以前実習でグループ未知を訪れたことをきっかけに、イベントがあるときに積極的に参加しているようです。
管理者の瀬川さんは「このバザーでメンバーが新しいことを行い、それを地域の方々に知っていただくことができて嬉しい。また、毎年バザーに出すものを持ってきてもらう人もいて、とてもありがたい。これからもメンバーの得意なことを発表する機会を作っていきたい」、とお話ししていました。
現在、グループ未知ではメンバーを募集(就労継続支援B型※の方が対象)しているとのことで、一緒に楽しいイベントがしたい、色々な人と交流したい、という方はお問い合わせください。
●お問い合わせ先
グループ未知事業所
電話:023-633-9387 FAX:023-615-180>
Eメール:gmichi@ebony.plala.or.jp
※就労継続支援B型とは:就労に従事することが困難な方に対し、就労の機会の提供、及び生産活動の機会の提供、その他就労に必要な能力の訓練を行うことを目的としている。