イヌワシふれあい体験!inやまがた2016
大学コンソーシアムやまがた

 平成28年11月13日(日)に大学コンソーシアムやまがたが開催した、『小学生対象体験型学習イベント イヌワシふれあい体験inやまがた2016』に参加してきました。

 「大学コンソーシアムやまがた」は、県内の大学、短期大学、高等専門学校、放送大学等と県の連合組織です。羽陽学園短期大学・鶴岡工業高等専門学校・東北芸術工科大学・東北公益文科大学・東北文教大学・東北文教大学短期大学部・放送大学山形学習センター・山形県立産業技術短期大学校・山形県立農林大学校・山形県立保健医療大学・山形県立米沢栄養大学・山形県立米沢女子短期大学・山形工科短期大学校・山形大学が、相互に連携し交流を推進することにより、山形県内の高等教育の充実・発展を図るとともに、各機関の知的資源を有効に活用して地域社会に貢献することを目的とした団体です。
平成16年に設立され、「ゆうキャンパス」の愛称で親しまれており、山形駅前に拠点「ゆうキャンパス・ステーション」を設けています。

 イヌワシを見て体感するこの講座は、「イヌワシの森倶楽部」の代表高橋誠さんと鷹匠の松原英俊さんを迎え行われ、今年で4回目です。毎年たくさんの子どもたちの参加があるそうですが、今年も24組の親子が参加したそうです。

 第1部は、ゆうキャンパス・ステーションで行われ、「イヌワシの森倶楽部」代表の高橋誠さんが、イヌワシの生息と自然環境の大切さについて話をされました。イヌワシは、翼を広げると2mもの大きさになること、足の爪の力は大人の握力の2倍にもなることなど、山の動物たちの頂点に立つイヌワシの強さを、子どもたちは興味深く聞いている様子でした。

 また、山形県の自然を紹介しながら、そこに住む、クマやイノシシ、野うさぎなど、野生動物たちの生態の話があり、特に、イヌワシは絶滅の恐れがあり保護していくためには、山形の生態系を大切にしなければならないと教えていただきました。

 第2部は、山形駅西の芝生に移動し行われ、鷹匠の松原英俊さんがイヌワシのコンロンと一緒に登場しました。松原さんは、日本で唯一の現役の鷹匠です。

 鷹匠の修行の話やイヌワシとの暮らしの話は私もとても興味を引かれましたが、子どもたちもイヌワシを間近でじっと観察しながら熱心に話を聞いていました。また、修行がうまく行かなかった時期もあったことや幼少時代から動物が好きだったため鷹匠を志したことを語り、「皆さんも夢に向かって一歩一歩あるいてほしい」とお話してくれました。

 その後、コンロンが実際に獲物を捕獲する様子に、子どもたちは驚きと同時に、自然の世界の厳しさを感じていたようでした。

大学コンソーシアム事務局の齋藤さんにお話をお聞きすると、大学コンソーシアムを構成している機関の研究成果を地域へ還元する一つの機会として、小学生を対象とした事業を行っているそうです。こうした講演会の他にも、各大学等の単位互換の推進、学生支援事業「高等教育山形宣言プロジェクト」、高校に出向いて進学相談や模擬講義を行う「大学等進学説明会」、「山形県の人・モノ・地域づくり」等をテーマにした「やまがた夜話」などの事業も行っています。

私もイヌワシを初めて間近で見た貴重な機会でしたが、子どもたちにとっても、イヌワシを自分の目で見て、鳴き声を聞く体験をしたことは記憶に残る大切な体験だったのではと感じました。
「大学コンソーシアムやまがた」のように、各大学に関する情報を得ることができる開かれた場があることをより多くの方に知っていただき、活用していただきたいと思いました。ぜひ「大学コンソーシアムやまがた」のWEBサイトも是非ご覧ください。

■お問い合わせ先
大学コンソーシアムやまがた
事務局 齋藤幸太郎さん
TEL:023-628-4842
WEBサイト:http://consortium-yamagata.jp/

文責:柴田
取材日:平成28年11月13日(日)