山形市市民活動支援センター主催

「サイエンスカフェ冬〜ワクワク!親子で科学を楽しもう!~」を開催しました。

 

 令和7年2月2日(日)に、親子を対象としたサイエンスカフェを開催しました。 今回でサイエンスカフェも5回目を迎えました。今回のテーマは「結晶」です。

 司会進行をセンタースタッフの高橋が務め、アシスタントとして、センタースタッフの小川をはじめとした6人の大学生がサポートし、結晶の実験や観察を行いました。さらに、今回は特別講師として、山形大学地域教育文化学部講師の竹林知大先生(トム先生)をお招きし、鉱物の結晶についての講義をしていただきました。当日は、年小〜小学6年生とその保護者16組37名が参加し、さまざまな結晶について学びました。

 

 前半は、「身近な結晶」をテーマに、ミョウバンの結晶づくりと、尿素の結晶づくりの実験を行いました。はじめに、結晶についての説明をしてから、実験に入りました。大学生が小学生ひとりひとりに寄り添い、分からないことをサポートし、全員が安全に結晶作りをすることができました。アンケートでも、「丁寧に教えていただき、子どもも安心して学べてよかったです。」という感想がありました。結晶が出るまで時間がかかるため、その間に、トム先生の講義を行っていただきました。

 

 中盤は、「鉱物の結晶」をテーマに、自然界で鉱物が形成する結晶の形や成り立ちについて、地球規模の視点から、トム先生に解説していただきました。また、世界各国の岩石や、自動車産業などで活用される合成ダイヤモンドなどを実際に顕微鏡で観察する機会を提供していただきました。子どもたちは、講義での質問に積極的に答えてくれたり、観察では、興味津々に様々な鉱物に見入っていました。 

 アンケートでは、子どもたちからは「けんびきょうで鉱物を見たことが楽しかった」「先生の説明が楽しかった」という感想を、大人からは、「トム先生のお話が面白かったです」「専門家の方のお話は楽しかったので、またお願いしたいです」という感想をいただきました。

 

 後半は、自分たちで作成した結晶を観察してもらい、その後、ミョウバンの結晶や尿素の結晶のでき方について解説しました。

   アンケートでは、子どもたちからは「ミョウバンの結晶を作ることが楽しかった」「ほうせきを作ったことが楽しかった」「にょうその結晶を観察することが楽しかった」という感想を、大人からは、「子どもと一緒になって体験しながら学ぶことができて良かったです」「一緒に実験しながら、気づいたことを共有できるのが良かったです」という感想をいただきました。

 今回の親子サイエンスカフェは大好評で、5回開催した中で最大人数でした。全員に満足いくものを提供できるか不安でしたが、大学生スタッフと先生のサポート、参加してくれた子どもたちの積極的な発言のおかげで、スムーズに、楽しく行うことができました。帰り際に、子どもたちが「楽しかった!」と笑顔で話してくれたり、質問をしてくれたり、岩石の展示に興味を持ってくれたことがとても嬉しく、この企画を行うことができて良かったと感じました。

 全体を通したアンケートでは、子どもからは「また参加したい」という感想や、大人からは、「大学生の頑張る姿が、子どもたちの身近な目標になりました」「なかなか大学生と交流する機会がないので、これからも続けて欲しいです」 という感想などをいただきました。

 サイエンスカフェ企画者である高橋が今年度で卒業してしまうため、この講座が以後続けられるかは未定ですが、夏休みの親子講座の企画として引き継ぎができないかと考えているところです。もし機会があれば、またこのような講座にお越しください。

 最後になりますが、お忙しい中講義をしていただいた竹林知大先生、お手伝いをしてくださった学生ボランティアの皆さん、支えてくださった山形市市民活動支援センターの皆さん、そして、足元の悪い中参加してくださった皆さん、本当にありがとうございました。サイエンスカフェをきっかけに、子どもたちが科学に興味を持っていただけたら、大変嬉しく思います。私もサイエンスカフェで培った経験を活かして、これからも頑張っていきます。科学教育や環境教育のフィールドで、またどこかで皆さんにお会いできることを願っています。

 文責:「サイエンスカフェ」担当 高橋 雅子