東北リレーションシップ 「アンデパンダン展」に出展しました

平成29年6月12日(月)から7月30日(日)まで、寒河江市のGallery&Cafeあるあーるで「アンデパンダン展」が開催されました。会場となったGallery&Caféあるあーるは、さくらんぼ共生会が運営する就労移行支援、就労継続支援B型事業所で、日替わりのランチやカフェが人気を集めています。手作りバックや手作りクッキー、織物、陶器等の販売もしていました。

ちょっと聞き慣れない「アンデパンダン展」には、児童から社会人まで幅広い層からの出展があり、絵画、ペーパークラフト、パッケ―ジアート等多彩な作品が展示されていました。展示は、早いもの勝ちで、作家さん自身が展示する自由展ということで、誰でもどんな作品でも自由に参加できる“自由独立”展です。
今回の企画は、さくらんぼ共生園の近藤さんによるものでした。美術やアートは、慣れていない方にとっては、ハードルが高く自分には無理と敷居が高い雰囲気があるが、誰にでも飾ることができるんだと伝えたかったそうです。

アンデパンダンとは、「独立した人たち」というフランス語で、アンデパンダン展とは、だれでも、どんなものでも、好きに展示できる、無審査、無償、自由出品の展示会だそうです。始まりは、フランスの独立美術家協会が1884年に初めて開催した無審査、無褒賞、自由出品の美術展で、一部の金持ちやコネを持つ人だけが出品できていた権威的、閉鎖的な美術の世界を一般に開放した市民活動の意義は大きく、その後日本を含む各国で同様の展覧会が定期的に開催されるようになったということです。「アンデパンダンIndépendants」は、フランス語で「独立した人々」という意味で、アンデパンダン展は正式には「独立したアーティストたちの展覧会(salon des artistes Indépendants)」というそうです。

東北リレーションシップは、そのアンデパンダン展の一角に「オリジナル缶バッジをつくろう」というコーナーを出展していました。好きな絵や文字を描いたり、切り絵やシールなどを貼り付けて、オリジナル缶バッジが作れます。色鉛筆やペンを使って作るので、小さい子供さんも作りやすそうでした。缶バッジは、ネーム缶バッジ、似顔絵缶バッジ、チームロゴ缶バッジ、部活缶バッジなどのバージョンもありました。工夫次第では反射シートを貼り付けて交通安全缶バッジにもできるとのことです。

東北リレーションシップは、視覚障がい者の方と健常者がお互いの理解と協力のもと活動している団体です。多くの人とコミュニケーションをとることで障がい者の方への理解を深めるため様々なイベントを開催しています。“ハンディーを持っていても当事者自らが行動する事が大切”と考え、社会活動に参加する機会を増やし、お互いに多くの人々との絆やつながりを深めていくことを目指しています。 こうした缶バッチづくり体験などのワークショップは、子供も体験しやすく、また障がい者も参加できる企画です。「障がいのあるメンバーもないメンバーも一緒に、できることを探し、持ち寄りながら、いろいろな企画に挑戦中とのことです。今までも「オリジナル缶バッジ作り」や「ブラインドレストラン」、「マッサージ体験」などのイベントを開催してきました。障がいがあったとしても、自分の能力に合わせ力を発揮できる機会や環境を整えていくことが、東北リレーションシップの目標と代表の多田さんは語ってくれました。

■お問い合わせ先 東北リレーションシップ

〒 990-0892 山形市大字中野533-2 代表者 多田 祐也