平成30年3月13日(火)山形市男女共同参画センターファーラにおいて、『女性のための政策提言塾~未来に広がる地域ネットワーク~が開催されました。特定非営利活動法人サポート唯が継続して取り組んできた事業で、今回で14回目を数えます。
近年、男女共同参画の進展とともに、女性の立場や役割も多面化しています。同時に高齢化や少子化などの課題も多く、今後どのように解決していけるかが大切です。特定非営利活動法人サポート唯は、県内各地の女性を対象に意向調査や話し合いを実施してきたそうですが、新たな課題や県政への提案も含め、多くの提案が寄せられたそうです。
そこで、国が進める女性が真に輝く社会が実現し、女性の意向や課題解決が実現するよう組織活動や提言を活発に展開すべくこの会を開催したということです。
始めに4人の県会議員の紹介があり、それぞれの議員が特に力を入れているテーマや県政発展や出身地域の課題についてそれぞれの議員から説明がありました。
山形市出身の菊池文昭議員は、インバウンドの推進や観光のバリアフリー化など観光について話しました。次いで山形市出身の大内議員は、子どもの貧困や学力など子どもに関することと、新幹線整備についての取り組みや方向性についてでした。川西町出身の舩山議員は、置賜幹線道理網整備と農業振興についての取り組みの話でした。最後に鶴岡市出身で県議会の議長を務める志田議員は、市町村の地域交通と庄内浜の漁業振興、魚の消費拡大についてでした。
その後は、元山形県男女共同参画センター「チェリア」館長の金澤和子さんがコーディネーターを務めて、山形県民特に女性が抱えている問題と対策について政策実現を提案する懇談会です。参加者からはたくさんの感想や質問、意見が出されました。
民泊への取り組みについて、今後の新幹線整備計画について、市町村の交通網整備について、都道府県の人気ランキングについて、新種のサクランボについて、公共交通の不便さからくる高齢者の免許返納に伴う不安感について、公益的な団体活動に対する県の支援のあり方について、中高一貫教育と探究科についてなどが熱く語られました。参加していた県議会の議員の4名の方々は、熱心にメモを取ったり、意見を発表した参加者と意見交換をしていました。提案事項や対策の回答などはサポート唯のホームページや関係組織の資料などで報告するということです。
会議の中で、『私の「防災力アンケート」調査報告』の報告がありました。これは平成29年7月から12月まで、山形県民500人に対して行った調査で、443人から得られた回答をまとめたものです。
89.0%という回収率の高さからも県民の意識が高いことがわかります。山形市と山形市以外の村山地区、庄内地区、最上地区、置賜地区の5つの地域性の違いもよくわかりました。
今回の懇談会のように、議員の方たちと私たち県民が話し合う、また私たちが直接声を届ける機会は多くはありません。山形の「現在(いま)」を考え「未来」に女性の視点・行動を生かす政策は大切なことです。県議会議員の方々と山形県の今後を一緒に考え、語り合う機会を持ち、住みよい山形県にしていくために私たちの願いを県政に届けることができる貴重な機会だと感じました。活発な政策提言により県の政策が私たちのものになっていけばと思います。
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特定非営利活動法人サポート唯
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