山形市市民活動支援センター主催
「サイエンスカフェ〜ワクワク!親子で科学を楽しもう!~」を開催しました。

 令和6年7月20日(土)に、親子を対象としたサイエンスカフェを開催しました。今回でサイエンスカフェも4回目を迎えました。
 今回は司会進行を、大学生スタッフ(センタースタッフ、インターン生スタッフ、ボランティアスタッフ)7名が務めました。多くの申し込みがあり、早々に定員に達したため、残念ながらお断りした方も多いなか、当日は高度情報会議室を会場に11組26名に参加してもらい開催しました。

 イベントには、年中〜小学6年生とその保護者の方が参加しました。事前に山形大学地域教育文化学部の竹林先生から実体顕微鏡や岩石などを、理学部の奥野先生からUSB顕微鏡をお借りしました。当日は、子どもたちに本物に触れさせ、五感で科学を楽しんでもらいました。


 前半は、「ロボットアーム」をテーマに国際宇宙ステーションで使われている技術を基にした実験と工作を行いました。まずは子ども達におもちゃのアヒルと紙コップとプラスチック製のコップそれぞれ一つずつ、それとひも2本とセロハンテープを配り、「手に触れないでアヒルを持ち上げよう」というミッションを与えて自由に工作をしてもらいました。ユニークなアイデアがたくさん出て、子ども達の柔軟な発想に驚かされました。また子どもたちに作ったものをみんなの前で発表してとお願いしたところ、多くの子が進んで手を挙げて、自分が考えたアイデアを実演してくれました。

 その後さらに「もっと重いものを持ち上げるには」というテーマで、子ども達から意見を集め、アームとなる紐を太くしたり、紐の数を増やしたりして実験を行いました。アンケートでは、「ロボットアームを作るのが楽しかった」という感想をいただきました。


 休憩では、アポロチョコレートの豆知識や、国際宇宙ステーションがいつ上空を飛行するかなどの話をしました。アポロチョコレートがアポロ11号飛行船の形からきているというトリビアに、皆さん驚いていたようでした。今回作ったロボットアームを備えた国際宇宙ステーションが山形の上空を飛ぶ姿は、肉眼でも確認できます。機会があればぜひ一度見て欲しいと思います。

 

 後半は、地球にフォーカスし、「顕微鏡の世界」というテーマで実験を行いました。地球は主に岩石でできているという話を、クイズを交えて紹介しました。観察用の岩石は、あらかじめスタッフが作成した薄片を用いました。 顕微鏡で岩石を観ると「キラキラしていて町みたい!」といった感想もあがり、感性が豊かだと感じました。

 顕微鏡で観察をした後には、レーウェンフック顕微鏡を作る工作を行いました。レーウェンフック顕微鏡とは小さなビーズを使った小さな顕微鏡で、手作りの顕微鏡でも砂糖が拡大されて見えることに、子どもたちは驚いていました。
 アンケートでは、「顕微鏡でいろいろな石を見たころが楽しかった」「けんびきょうをつくるのがたのしかった」などという感想をいただきました。

 

   最後に、センタースタッフの2人が山形大学で行っている自身の研究紹介をしました。子どもでも理解しやすいように写真を載せ、今回のサイエンスカフェのテーマである「宇宙」にも絡めた紹介もできました。子ども達が大学で行われている最先端の研究に触れることで、少しでも科学に興味を持ってもらえたら嬉しいです。

 

 親子サイエンスカフェは今回も好評で、今までで最大の人数を集めました。大変だと想像していましたが、スタッフ間での連携が取れ、また、参加者の反応もよく、進行に協力してもらえたため、スムーズに進行することができました。アンケートでは「また参加したい」、「親子で科学を楽しめた」 などといった感想をいただきました。

 帰り際に「楽しかった!」と笑顔で話してくれたり、質問をしてくれたり、岩石の展示に興味を持ってくれたことがとても嬉しく、今回この企画ができて良かったと改めて感じました。
 今後も継続的に、このような講座が開催できればと考えています。また機会があったら、ぜひお越しください。

 

文責:「サイエンスカフェ」担当 高橋雅子、小川泰輝