令和5年11月8日(水)に、山形市市民活動支援センター主催で
第26回「哲学カフェ」を開催しました。
当初7名の事前申込のところ、4名の当日参加の方も加わって11名という人数での開催。うちお一人は初めての参加でした。

今回のテーマは「不要論~わたしのいらないもの~」。11月に入り、そろそろ年の瀬の声も聞こえてくるというこの時期に、ちょっと早めの大掃除として自分の心に溜まったいらないものを整理してもらえたらということで設定したテーマでした。
参加者の方からは記念硬貨や切手、マッチ箱、レコード、本、香水など各人がこれまで収集した「もの」がたくさん机上に積み上げられました。それらの処分方法として、メルカリやヤフオクで販売しているという方がいて、皆興味津々でその方法に聴き入っていました。一山いくらで処分してしまうのも気持ちのいいものですが、ネットでの販売だと予想外に高い金額がつくこともあり、いい小遣い稼ぎになるのだそうです。金額的な問題だけではなく自分が思い入れを持って集めたものは、出来ればその価値がわかる人に譲りたいという話には皆共感してうなずいていました。
また一方で、怒りや支配欲、戦争などといった形のないものに関する不要なものの話も繰り広げられました。現在進行中の紛争に心を痛めて、日々自分の中に湧いて出る「怒り」の感情を消し去りたいと思う人、またそのような感情を生み出すもとになっている「情報」自体が要らないのではないかといった意見も交わされました。そこから宗教、墓じまい、現代日本における寺の役割などにも話は及び、気が付けばあっという間に2時間が経過していました。
次回は12月13日(水)開催予定です。テーマは〝「贈る」ということ″。12月と言えばなんといってもクリスマス。クリスマスプレゼントにわくわくした思い出は、誰しもあるのではないでしょうか。また年末年始と言えばお歳暮やご年始など、なにかと人にものを贈ることが多い季節です。そんな「贈る」という行為、あなたはどう捉えていますか?
あなたの「贈り物」にまつわる思い出もぜひ聞かせてください。
文責:「哲学カフェ」 担当 川部拓哉









