第4回となる「哲学カフェ」を開催しました。
センターからはスタッフ2名が参加し、事前申込4名、計6名の参加者と、「本当と嘘」というテーマで約2時間話し合いました。
今回は「本当と嘘」というテーマの中から「嘘」を主なキーワードとして、日頃の会話でのあいまいさを好む山形県民(日本人)の独特なコミュニケーションのとりかたから、嘘を本当にする力とカリスマ性についてや、反対意見の言えない雰囲気をはらむSDGsの危うさなど、いつにも増して幅の広い話し合いとなりました。参加者の1人が今回のテーマを聞いて用意していただいた谷川俊太郎の「うそとほんと」という詩が心に残る会となりました。以下、引用しておきます。
うそはほんとによく似てる
ほんとはうそによく似てる
うそとほんとは
双生児
うそはほんととよくまざる
ほんとはうそとよくまざる
うそとほんとは
化合物
うその中にうそを探すな
ほんとの中にうそを探せ
ほんとの中にほんとを探すな
うその中にほんとを探せ
うそとほんと
谷川俊太郎
みなさんはどう感じるでしょうか?
次回の開催は2月9日(水)の開催です。テーマは「表現するということ」。
生きることはそれだけで何かを表現していると言えるのかもしれません。
あなたは日頃、何を表現していますか?
文責:「哲学カフェ Salon de Yamagata」 担当 川部拓哉