令和6年7月10日(水)に、第31回となる「哲学カフェ」を開催しました。
今回は3名の初参加を含め、13名の方々に参加いただいての開催となりました。
今回のテーマは「怒りの使い方」。そもそも「怒り」という感情は、ストレスが解消するどころかそれによってますます増えたり、怒ることで多大なエネルギーも消費するしと、あまりいいことがないように思われるのですが、そんな感情をうまく使いこなしている人がいたら上手な対処法などを聞けるのではないかと思って設定したテーマでした。
この日いちばんの話題になったのは、とある参加者のかつて仕事で感じた怒りの話でした。かなり年月が経った今でもふとした時にその時の怒りがよみがえるというもので、どうにかならないものかという相談でもありました。そんなに長い期間おさまらない怒りは、そもそもどんな理由で生じたものかお聞きしたのですが、その怒りを理解できたのは参加者の中でも半分もいなかったようでした。それほどに「怒り」という感情は個人的な体験なのだと改めて感じました。今回の参加者のかたの場合、なぜか癖のある食べ物を時折無性に食べたくなるように、たまに取り出しては「怒り」という感情を味わっているのかも?そんな気もしないではありませんが。
また他の参加者のかたからは、現在の自分の言動に問題を感じ、その原因を探ってみたところ、かつて子どもの頃に体験した「怒り」にまつわるトラウマが根底にあったという話を聞かせてもらいました。
怒るべき時に正しく怒るということも必要だと強く感じました。
参加者の多くはまだまだ話し足りないようでしたが、ひとまずお開きとなりました。
次回は8月17日、初の土曜日開催予定です。テーマは「恋愛と友情」。
しばしば議論になることに「男女の友情は成立するのか」というものがあります。ジェンダーレスという考えも浸透している現在、友情や恋愛の意味もまた、時代とともに変化しているのかもしれません。
あなたはどんな恋愛をしてきましたか?
文責:「哲学カフェ」 担当 川部拓哉
※最近多数のお申込みをいただいており、現在は当日参加をお断りさせていただいております。参加の際には事前のお申し込みをお願いします。