山形市市民活動支援センター主催

「団体の情報をわかりやすく伝えるコツ ~やさしい日本語~」を開催しました

元山形県国際交流協会国際交流推進員の鈴木伸英さんを講師にお招きし、山形市市民活動支援センターの会議室Bを会場に「団体の情報をわかりやすく伝えるコツ やさしい日本語」を開催しました。山形市以外からいらした方や、普段は外国で生活されている方もいて、参加者13名でワイワイと和やかな雰囲気の中で、満足度の高い講座となりました。

まず、やさしい日本語とは何か、やさしい日本語の役割を学びました。やさしい日本語とは、難しい言葉を言い換えるなど、相手に配慮したわかりやすい日本語のことです。優しい気持ちの「優しい(kind)」と、簡単な言葉や文で「易しい(easy)」の両方の意味があるそうです。例えば、避難所➡みんなが逃げるところ、高台へ避難➡高いところへ逃げる、という感じです。

次にやさしい日本語への言い換えや書き換えを実践しました。講師が提示した例文をやさしい日本語に言い換えたり書き換えたりしましたが、なかなか適当な日本語が見つけられず、四苦八苦する場面もありました。漢語は使わずに和語にする、返却➡返す。敬語は普通語にする、ご覧になる➡見る。動詞を名詞化したものは使わない、揺れがあった➡揺れた。二重否定は使わない、通れないわけでは無い➡通ることができる。その他にも一文を短くすることや、外来語を使う時には原語と意味や発音が異なることがあるので注意する事など、たくさんのヒントを教えていただきました。

後半は数名ずつのグループに分かれてワークをしました。難しい言葉を優しい言葉に置き換える練習では、「大雨警報が出ています」、「趣味は何ですか」、「そこは優先席です」、「須川の水位が警戒水位を超えました」などの言葉の言い換えをみんなで考えました。どのグループでも、伝えるべき内容を整理し、優先順位を考え、簡潔により伝わりやすい方法を考え全体で共有しました。

最近よく話題に挙がっている消費者トラブルに関する情報発信(チラシやSNS等)のポイントでは、「嘘でお金を取られないために」といった分かりやすいタイトルで、はっきりと断ること、良すぎる話は嘘かも知れないことなどを伝えるコツを学びました。

最後にやさしい日本語のポイントである「はさみの法則」はっきり さいごまで みじかく切って 話すことが重要であることを共有しました。参加者からは、「外国人とのコミュニケ―ションだけではなくて高齢者や障がい者とのコミュニケーションにも活用したい」、「多文化・異文化を認め合う社会になれるよう努力したいと思った」、「毎日考えながら話しているが、なかなか通じないことが多いので、またこのような講座に参加したい」などの感想が寄せられました。

 

これからも、団体の組織運営に役立つ講座を企画していきますので、是非ご参加ください。参加してくれた皆さん、講師の鈴木伸英さん、ありがとうございました。

 

文責:「団体の情報をわかりやすく伝えるコツ やさしい日本語」 担当 有川