令和7年1月18日(土)に、第40回「哲学カフェ」を開催しました。
今回は昨年8月以来の土曜日開催ということで、たくさんの方にお申込みいただき、当日は12名での開催となりました。なかにはわざわざ仙台から参加された方もいらっしゃいました。
今回のテーマは「楽しむための秘訣」。新年第一回目ということで、「孤独」や「老い」などという難しいテーマではなく、明るく前向きなテーマにしてみました。
最初はいつものように、自己紹介からそれぞれテーマに関する意見を話してもらいました。10人いたら10通りの楽しさがあるものです。例えば
・スノーシューをはいて雪山散策
・お酒を飲みながらサスペンスドラマ鑑賞
・50年代のダンスのビデオ鑑賞
・日帰り温泉
などなど。
そんななかボランティア活動に楽しみを見いだしている方がいて、そこから「楽しみ」というのは人との繋がりから生まれるのではないかという話になりました。かつてミャンマーに行かれた方の話として、ミャンマーの人は旅人を家に招いて食事をごちそうしてくれるのだそうで、それが功徳になると考えているのだそうです。その行為は宗教的な考えが根底にあるからということが大きいのでしょうが、どこかに人との繋がりを楽しさを見いだしているからこそできることなのかもしれません。
また、楽しむことは能動的な姿勢でないと見いだせないという意見もありました。とすると、楽しむことの最大の障壁は「めんどくさい」という考えなのかもしれません。人は「楽しむ」ということを難しく考えすぎて、何に対しても意味付けしたがる傾向があるという意見も出されました。「あんまり深く突き詰めて考えない」というやなせたかしさんの言葉から、あまりなにも考えずに生きていくほうが人生は楽しいという意見も。そこから参加者それぞれに「人生は楽しいか?」と聞いてみたところ、なんと全員が「楽しい」との答えでした。傾聴のボランティアをされている人によると、こういった集まりで全員が「楽しい」と答えるなどということはめったにないことなのだそうです。
参加者の皆さんの「楽しみ」に、この哲学カフェもなにかしら寄与していればいいのですが。
次回の哲学カフェは2月12日(水)、テーマは「品格の問題」です。
時代は昭和から平成、令和と移り変わり、品格というものがさまざまな場面で問われる時代になりました。
毎日政治やマスメディアの在り方など品格が疑われるニュースが溢れていますが、私たち自身、「品格」のある行動がとれているでしょうか?そもそも「品格」とはいったいなんなのでしょうか。
あなたの品格についての考えをお聞かせください。
文責:「哲学カフェ」 担当 川部拓哉
※最近多数のお申込みをいただいており、現在は当日参加をお断りさせていただいております。参加の際には事前のお申し込みをお願いします。