令和7年5月10日(土)に、第44回「哲学カフェ」を開催しました。
今回は土曜日開催ということもあり、また今回取り上げた「嘘」というテーマに多くの人が興味を持たれたようで、たくさんの申し込みをいただきました。残念ながら当日2人のかたのキャンセルがあったものの、総勢13名での開催となりました。
今回のテーマは「正しい嘘の使いかた」。哲学カフェでは最初に参加者の方から自己紹介とその回のテーマについて一言ずつ話してもらうのですが、今回のテーマにある「正しい嘘」という言い方になにかしら引っ掛かりを感じた人が多かったようで、そのことに触れる人が多くいました。そもそも「嘘」というものはマイナスなイメージとして語られることが多い中で、「正しい嘘」などというものは存在するのか?と疑問に思われた方が多かったようです。中には「正しい嘘の使いかた」について教えてもらえる講演だと思って参加された方もいたようでした。
まずは相手を思いやる、いわゆる「やさしい嘘」という話になりました。例えば相手が「いやあ、もう年で」というのに対して、「そんなことないですよ」と相手を思いやる言葉で返す、これは突き詰めて考えれば嘘だけれど、人とのコミュニケーションを円滑にするために「必要な嘘」といえるのではないかという意見が出されました。また、認知症の母を安心させるために嘘をつくことも「やさしい嘘」と言えるのではという話も出されました。
仕事で人に商品をすすめるときには心から相手のためになるように思っていたが、これも後から考えれば仕事上での「嘘」だったのではないかと話す参加者もいました。そこから発展して、人をほめるときに1を100にして「誇張」することはあっても、ゼロだったものを100にするような「嘘」はなかなかつけないという話にもなりました。
また、後半には化粧は嘘をついていることになるのかという話から、最近SNSなどで言われる「盛る」ということと「化粧」の違い、バーチャル空間でのアバターとリアルとのギャップ、オレオレ詐欺やロマンス詐欺などにみる「だまされた方が悪い」という日本人の考え方など、さまざまな話が展開されて、あっという間の2時間でした。「嘘」というテーマは2時間で話すにはあまりに奥深く、また次回以降改めて取り上げることを約束して、今回の哲学カフェは終了となりました。
次回は6月11日(水)開催予定です。テーマは「わたしのルール」。
交通規則やスポーツ競技、校則、家族内でのルールやゴミ出しのルールなどなど、私たちの身の回りにはさまざまなルールがあります。中には何のためにあるのか、疑問に感じるルールもたくさんあるのではないでしょうか。また皆さんが日常生活を送る上で、大事にしている「マイルール」はありませんか?
次回の哲学カフェではそんな「ルール」について掘り下げてみたいと思います。
文責:「哲学カフェ」 担当 川部拓哉
※昨年度後半より毎回定員を超える申し込みをいただいており、申し込みをお断りさせていただくことが続いております。大変申し訳ございません。現在は当日参加をお断りさせていただいております。参加の際には事前のお申し込みをお願いします。
また、申し込み後にもし当日都合が悪くなり、事前に参加できないことがわかる際には、その旨お電話いただけますと大変有難いです。
多くの方にご参加いただくためにも、ご協力をお願いいたします。










