令和7年9月10日(水)、第47回「哲学カフェ」を開催しました。

今回は定員いっぱいの15名での開催。10代から80代まで幅広い世代に参加いただき、「退屈の対処法」というテーマで約2時間話し合いました。

毎回最初に参加者の方々に、自己紹介とテーマについて一言話していただくのですが、多くの方は「退屈」というものを感じないで生活しておられるようで、「退屈」というものがよく分からないという意見が多く聞かれました。ここに参加された皆さんは、哲学カフェなどというよくわからない集まりに興味を持たれているだけあって、その旺盛な好奇心から「退屈」を感じない人が多いのかもしれません。そのためなかなか「退屈」についての本質的な話し合いに発展しませんでした。
「暇」と「退屈」の違いについての話で、「暇」は弄べるけれど、「退屈」は弄べないという意見は、もう少しで「退屈」の本質に迫れるかとも思いましたが、そこから先への議論に進まず、消化不良のまま次の話題に。後半は、自分自身を退屈な人間だと感じるという方へのアドバイスであったり、子育ても終わって糸が切れたような気持ちになり毎日の張り合いを失ったという人の悩みを聞いたりといった時間となり、「退屈の対処法とは?」という問いへの答えが見いだせないままに、今回の哲学カフェは終了となりました。
ただ、幅広い世代のたくさんの人と話せたことで、参加者の方々はそれぞれなにか得るものがあったように思います。

次回は10月10日(水)開催予定です。テーマは「音楽の効能」。
ポップス、ロック、ジャズ、クラシック、R&B、ヒップホップ、EDM、そして邦楽、洋楽など、世の中にはさまざまなジャンルの音楽が溢れています。川のせせらぎや風の音、雨音など自然の音も音楽として捉えている人もいるかもしれません。時には心の癒しとなり、また時には震えるような感動を与えてくれる音楽。次回の哲学カフェではそんな「音楽」について掘り下げてみたいと思います。

あなたにとって音楽とはどんな存在ですか?音楽にまつわるエピソードなど、ぜひ聞かせてください!
 

※昨年度後半より毎回定員を超える申し込みをいただいており、申し込みをお断りさせていただくことが続いております。大変申し訳ございません。申し込み後にもし当日都合が悪くなり、事前に参加できないことがわかる際には、その旨お電話いただけますと大変有難いです。
ご協力をお願いいたします。

文責:「哲学カフェ」 担当 川部拓哉