山形市市民活動支援センター主催
「第22回哲学カフェ」を開催しました。
今回は事前申込の時点で10名の申込をいただき、センター職員も含めて総勢11人での開催となりました。

今回のテーマは「道具としての言葉」。いつものようにまずは参加者全員に、自己紹介とともに普段使っている言葉についての考えなどを話してもらいました。参加者の一人は、言葉を道具として捉えるテーマ設定自体に異論があるというお話をされていました。言葉は単なる「モノ」ではなく、それぞれの心から湧き上がる思いの発露であるという考えは、改めて「言葉」をテーマに考えることの難しさを感じました。また、ある参加者からの「共感性」に関する意見もとても興味深いもので、そこから他者とのコミュニケーションの取り方や、伝えることの難しさなど、さまざまな議論が交わされました。自分が発した言葉が知らないうちに友人を傷つけていたことを知り、それを聞かされた時の対応についてずっと悩んでいるという話など、この会だからこそ聞かせていただけたものだったと思います。

SNS等が発達した現代においては、「言葉」というものの使われ方やそれ自体の持つ力が、いい意味でも悪い意味でもこれまで以上に変化していることを感じた2時間でした。

次回の開催は8月9日(水)。夏といえばバカンスということで、次回は「ひとはなぜ旅にでるのか」というテーマで話し合います。
あなたがこれまで経験した旅の話もぜひ聞かせてください。

文責:「哲学カフェ」 担当 川部拓哉