サイエンスカフェ開催レポート

山形市市民活動支援センター主催

「サイエンスカフェ~ワクワク!親子で科学を楽しもう!~」を開催しました。
今回でサイエンスカフェも3回目を迎えました。

 令和6年3月23日(土)に、親子を対象としたサイエンスカフェを開催しました。今回は、司会進行を、センタースタッフやDigetal Design Lab サークルをはじめとした山形大学の学生スタッフ4名が務めました。多くの申し込みがありましたが、3Dプリンターの台数の関係で人数を制限し、5組13名に参加してもらい開催しました。場所は、ふらっとで行い学生スタッフが進行を務めました。 イベントでは、小学1~6年生とその保護者の方が参加しました。事前に山形大学理学部化学コースの奥野先生から3Dプリンターをお借りし、当日は3Dプリントで作成している間に、2つの実験を行い、子どもたちに楽しんでもらいました。

 前半は、「絵に水をたらすと、ペンの色が分かれる!?」というテーマで実験を行いました。ペーパークロマトグラフィーという手法を用いて色を分離し、その色が何色からできているかを観察しました。まずは、単色で実験をし、ワークシートにまとめました。そして、その原理を使って、好きな模様を描き思い思いのものを作ってもらいました。親御さんも子どもと一緒になって、実験をしていただきました。参加者の皆さんの反応が良く、初めて色が分離するのを見たときには歓声がおこりました。
 アンケートでは「実けんができて楽しかった!」という感想や「身近な色について考えたことって意外にあまりなかったのですが、一つの色でも色々な色素が集まっているということを学びました。」という感想がありました。

 後半は、「絵を水の中に入れると、絵が変わる!?」というテーマで実験を行いました。まず始めに、ろうそくマジックを見てもらいました。これは燃えるろうそくのイラスト書いた紙を水の中に入れると火の部分が消えるというもので、子どもたちはもちろん、保護者も目を丸くして見てくれました。その後、種明かしをし、実際に作ってもらいました。袋には水に書いても残る絵、紙には水に書くと消える絵を書くというものです。子どもたちは飲み込みが早く、すぐに思い思いの絵を描き始めました。センターのオリジナルキャラクターのぴーちゃんが消える絵をかいてくれた子もいて、ナイスなアイデアだと逆に私たちが感動してしまいました。この実験をもとに家でもいろいろなマジックをしてもらえたら嬉しいです。
 アンケートでは、「絵がきえるのがびっくりした」という感想や「えがきえるのがふしぎだったけど、まなんでたのしかった」などという感想がありました。

 3Dプリンターはイベント全体を通して制作作業を行い、最初にデータの読み込みをして、最後に完成した制作物を受け取ってもらいました。また兄弟姉妹で参加していた方には、事前に作ったものを渡しました。子どもたちが事前に説明した注意点をしっかり守ってくれ、事故もなく安心して作業に取り組むことができました。子どもたちとプテラノドンを一緒に作り、3Dプリンターが制作していく過程や完成品などを見てもらいました。普段関わることが無い3Dプリンターに興奮と喜びの声をいただくことができました。
 さらに制作物の種類を増やしてみたり、多くの人が参加できるよう台数を調整したりと試行錯誤していきたいです。

 親子でのサイエンスカフェは二回目の試みでしたが、事前準備を綿密に行っていたこともあり、スタッフ間での連携がとれ、大きなミスをすることなく、スムーズに進行することが出来ました。また、会場の雰囲気も良く、笑顔が沢山見られました。アンケートでは、「理科ってあまり身近に感じることがないので、このような機会はとってもありがたいです!大学生と接することができるのも嬉しかったです!」という感想や、「子どもの興味をひくような内容で、楽しめてよかったと思います。」などという感想をいただきました。何よりも、帰り際に「楽しかった!」という声が沢山聞こえたことが嬉しく、今回この企画を行い良かったと感じました。
 今後も、今回のような子ども向けの体験企画や、第1回目のような一般向けの対話中心の企画を行いたいと思っています。反省点を生かし、今度は夏休みに、沢山の子どもたちに来てもらい、楽しんでもらえるような親子企画を企画中です。

 

文責:「サイエンスカフェ」担当 高橋雅子、小川泰輝