基本的には、普通の会計と同じです。ただ、NPO法人は、財産目録、貸借対照表、 収支計算書を作ることになっていますから、 貸借対照表、損益計算書を使う、企業の会計とは報告の仕方が、少し違います。
NPO法人の会計は、「このやり方でなくてはならない」というような方法はありません。年間収支規模額が1千万円にも満たない、現金預金以外には目ぼしい財産を持たない、いわば、家計規模以下のNPO法人なら、複式簿記を使わなくても、十分管理は可能です。
※家計帳レベルの単式簿記(いわゆる『小遣帳』)でも、発生の順に正しく記載し、分類することによって、正規の簿記となります。
※現金の増減の都度、現金出納帳に記載します。 そして、現金出納帳の現金残高を常に実際の現金残高と一致させます。原因不明で、現金出納帳と実際の現金残高が一致しない場合には、一時的に「現金過不足」としておき、現金出納帳の残高は、常に実際の現金残高と同じにします。また、誰にでも分かる会計報告を作ることも大切です。
※毎年同じ勘定科目を使い、会計担当が代わっても、毎年同じ会計処理を行うことが重要です。もちろん、必要がある場合には、勘定科目を変更することは可能ですが、会計係が勝手に変更するのではなく、総会や理事会でその変更を承認してもらうことをお勧します。