平成26年7月26日に行なわれました「平成26年度山形市コミュニティファンド公開プレゼンテーション」についてご報告いたします。
当日は、一般市民審査員と当日見学者の方合わせて165名の皆さんにご来場いただきました。市民審査員の皆さま、発表団体の皆さま、ボランティアスタッフの皆さま、ご協力いただきまして誠にありがとうございました。
『山形市コミュニティファンド(市民活動支援基金)』は、市民の皆様からの善意による「寄附」を市民活動団体が行う公益的な活動への資金支援として結ぶ仕組みです。寄附の種類は、「分野希望寄附」、「団体寄附」、 「一般寄附」があり、この公開プレゼンテーションは、「一般寄附」を原資としNPO法人や市民活動団体が立ち上げる新規事業に対して事業費を補助する制度です。
10回目という節目の年を迎える本年度は総額300万円に増額され、公募で決定した市民審査員に対してプレゼンテーションを行いその投票の結果にもとづき、1件あたり30万円を上限としおおむね10の事業が補助対象として選定されます。 今年度で10年目を迎える「山形市コミュニティファンド公開プレゼンテーション」ですが、これまで市内の多くの団体が活用し実績を残されてきました。今年度は、19の事業提案があり、153名の市民審査員の投票により、11の事業が補助対象として採択されました。
山形村山ネイチャーゲームの会は「山形の自然とふれあおう~大人も・子どもも・ソドで遊ぶべ~」と題し、自然と楽しみ、遊び、自然から学ぶ喜びに満たされた生活を考える機会を提供することで、環境教育やまちづくりに寄与するという事業を提案しました。
まなび舎(まなびや)は「コーチングを基にした学習活動支援」と題し、コーチングにより相手が自発的に行動を起こせるように働きかけ、学習者個々にあたって行き、自己の将来に向かって生き生きと取り組めるようサポートするという事業を提案しました。
TOSS常笑気流は「親子の絆を深める山形市親守詩発表会」と題し、親子の絆を実感する機会をつくり、いじめ問題や、自殺問題などの抑止に市民一丸となって取り組むきっかけづくりにするという事業を提案しました。
NPO法人山形県喫煙問題研究会は「受動喫煙防止のための周知事業」と題し、家族や、市民の健康・命を守るための受動喫煙防止に向けて、受動喫煙についての周知を図るという事業を提案しました。
「映画よみがえりのレシピ製作委員会」は「在来作物で味覚のレッスン」と題し、在来作物で味覚のレッスンの上映、トークイベント、料理教室、味覚ワークショップの開催を通し、地域文化としての食のかけがえのなさの認識へとつなげていくという事業を提案しました。
「魔法の質問やまがたキッズ」は「心がふんわり軽くなる、子育てをもっと楽しもうプロジェクト」と題し、ワークショップを通し、子育てに関する不安の解消と、対話力を高め、コミュニケーションがスムーズになる方法を広く一般市民に伝えると言う事業を提案しました。
「柏倉にぎわいづくりネットワーク」は「里山再生による地域のにぎわいづくり事業」と題し、地区外から一般県民の参加を募り、里山の保全作業と活用方法を検討・実施することにより、地域住民との交流活動を展開するという事業を提案しました。
「健康いきがいクラブ」は「いきがいづくりでいつでも健康、くらぶ活動」と題し、誰でも参加できる室内遊戯会を開催し、地域高齢者の生きがいと健康づくり、人的交流ネットワーク構築を促進するという事業を提案しました。
「NPO法人プロネット」は「高齢者と相続に関するセミナー」と題し、退職後の高齢者が幸福な人生を送るため、各種制度を有効に活用できるよう、法律と税務の実務家が解説し、相談を受けるという事業を提案しました。
「NPO法人NPOやまがた芸術村」は「やまがたイベントサポート事業」と題し、イベントの主催者や実務者等にイベント開催講習会、セミナーを開催、イベンターの人材育成に貢献し、かつ地域の芸術活動の充実や推進に貢献するという事業を提案しました。
「山形音楽療法士会」は「明日へつなぐために、心身の健康のための公開研修会」と題し、山形県内の音楽療法の啓蒙と地域貢献を目的に、患者を含め医療や、福祉、教育に携わる方々を対象に研修を行うという事業を提案しました。
「東北RELATIONSHIP」は「KYARA2」と題し、障害を持った方々も積極的に社会参加していく事で、障害の有無にかかわらず、相互の理解を深めていけるようなきっかけ作りを行っていくという事業を提案しました。
「山形花笠伝承会 たから連」は「山形の伝統文化【花笠】を次世代へ伝承~故郷と人を大切に思う心を育てる~」と題し、青少年(小・中・高校生・学生)を対象に山形花笠伝承会 子宝連を結成し、山形の文化継承と貢献活動を行うという事業を提案しました。
「エンパワメント山形」は「自分らしく輝こう」と題し、ダンスを通して自分を表現し自分を出すことで自信を持ってもらい、かけがえのない存在である自分を意識し、誰もが大切な存在であり、お互いが対等で尊重し合える関係を築くという事業を提案しました。
「NPO法人子ども支援フェイスブックプロジェクト」は「START Tohoku 石巻スタディツアー」と題し、山形市内の教員、中・高校生を対象に被災地へ案内し、復興とどのように関わって行くべきか考えるきっかけとなるようなスタディツアーを通し、地元地域への関心を醸成させ、将来を担う山形の学生が、発信する力を培うような仕掛けづくりを行うという事業を提案しました。
「ぷらっとほーむ」は「見えない当事者に支援を届ける~若年孤立者のためのアウトリーチ」と題し、当事者の若者と、その家族が気軽にアクセスできるような支援情報の広報ツールを開発するとともに、それを当事者につながる人々に媒介してくれるような人や場所を開拓し、見えない当事者に支援情報を届ける社会的な回路を作りだす取り組みを行うという事業を提案しました。
「山形大花火大会サポータークラブ」は「誰でも楽しめる花火映像出前事業」と題し、花火を見物する機会が少ない子ども、お年寄り、障がい者に対して、花火を見る機会を提供することで、山形花火大会への親しみを強め、山形市への愛着につなげるという事業を提案しました。
「ちぇりっぽ(女性=健康Yamagata)」は「ヘルスリテラシー 健康を決める力を身につける (講座と実践)」と題し、自分にとって本当に必要な健康に関する情報は何なのかを理解する力を付けてもらうため、基礎知識講座、実践講座の開催と、リーフレットを作成し配布するという事業を提案しました。
「ネットモラル・いじめ対策親の会」は「親学(親の学び)ネットモラル講習・いじめ対策研修会」と題し、「いじめ対策研修会」「ネットモラル講習会」を開催し、インターネットやスマホ、ラインやフェイスブック、ブログやツイッターなど、まず親が、情報機器を危険な道具としないための使い方を学ぶと同時にいじめ問題にどのように対応すればよいのかを学ぶ機会を提供するという事業を提案しました。
また、今回は10回目という節目を迎えることから前年度までに補助を受けた団体の中から平成25年度に補助対象となった「ケアリングスマイル」と平成24年度に補助対象となった「認知症の人と家族の会」から、これまでの活動実績と今後の活動予定を発表していただきました。
全19事業の発表終了後、市民審査員の皆さんは、選考資料と当日のプレゼンテーションを参考に、応援したい5事業に投票しその結果をもとに、11の事業が補助対象事業として決定いたしました。当日は市川昭男山形市長にもお越しいただき、市民審査員として投票していただいた他、ご講評もいただきました。実際に活動で取り組む姿を劇で表現するなど、提案する事業の内容が一般の方でもわかりやすく、伝わりやすいよう工夫を凝らしており、市民審査員の皆さんも、プレゼンテーションに引き込まれている様子でした。会場に来場された皆さんからのアンケートには、「オリジナリティ溢れる事業内容が素晴らしい」「色々な団体が数多くあると改めて驚いた」「志の強い方の話しを聞き、やれることをがんばろうと感じた」など、多くのご感想とご意見をいただきました。
センターでは、補助対象となった皆さんの事業実施の様子を随時お知らせしていく予定です。
多くの市民の皆さんのご参加、ご協力をいただき、心より感謝申し上げます。ありがとうございました!