映画で男女共同参画を考える会〈会長 岡崎由美子氏)が主催する令和6年11月24日に開催されたファーラの市民企画講座「映画で考える多様な「性」表現と共生社会パート3」に参加してきました。

 

 映画で男女共同参画を考える会は映画鑑賞と制作支援を通じて男女共同参画などの社会問題について幅広く考える場を提供している団体です。今回の講座は社会における多様性をテーマに山形国際ドキュメンタリー映画祭2023でも公式上映された「シン・ごちゃ混ぜこぜ まだ道半ば」の続編となる「ごちゃ混ぜこぜ3 山を動かす人々」を鑑賞しました。

 

 今作はAV新法を巡る署名活動や埼玉県の水着撮影会中止問題などを取り上げ、表現の自由、職業選択の自由とは何かを考察することがテーマであり、今もって当事者不在のまま物事が進む状況の中、前向きに「性」表現を行う当事者たちの声を丁寧に紡いだ作品となっています。鑑賞中、昨年の上映会で監督が「当事者たちが一番嫌なことは、自分たちの存在や意見が無視されることだ。」とおっしゃっていたことを思い出しました。社会には多様な考えがあって、すべてを理解することは困難なことなのかもしれません。それでも、多様性を考えたときに当事者の声を聞くこと、存在を知ることの大切さをこの作品を通して知ることができました。

上映後には認定NPO法人山形国際ドキュメンタリー映画祭理事枡谷秀一氏と無冠のTO監督とのトークや参加者とのQ&Aもあり、盛会のまま講座は終了しました。今作をはじめ、無冠のTO監督の別名、岡崎孝監督名義で震災関連の作品も数多く制作しています。ぜひみなさまのところでも上映会を開催してみてはいかがでしょうか?(文責:田中)

映画で男女共同参画を考える会
お問合せ先
TEL:090-6255-0921(岡崎由美子)