令和7年11月16日(日)、一般社団法人日本樹木医会山形県支部事務局長の山口修さんを講師に招いて「蔵王の樹氷について学ぼう」を開催しました。参加者は25名で、高校生から90代の方まで年齢の幅広い方々に受講いただき、蔵王の樹氷についての関心の高さがうかがえました。
始めに樹氷とは何ぞや、見られる場所はどこか、どんな仕組みで樹氷ができるのか、また樹氷を形成する樹木についての説明がありました。次いで、平成25年、蔵王ロープウェイ地蔵山頂駅付近でおきたオオシラビソの大規模な変色、落葉から始まったオオシラビソ林被害の現状と、枯損原因について話があり、被害の現場のたくさんの写真には、参加者の皆さんは言葉を失うくらいの衝撃を受けていたようです。原因とされている、トウヒツヅリヒメハマキ(小さい蛾)、体長3ミリメートルのトドマツノキクイムシ、そしてナラタケ菌関与の可能性も示されました。
これに対して、村山産業高校みどり活用科が取り組んでいるナラタケ菌の研究が2名の高校生から報告されました。オオシラビソ枯死木に広がる根状菌糸束および子実体の種類を明らかにすることで、オオシラビソの枯死とキノコの関係を調べ、枯死との関連性について検討するというものです。高校生からは「PDA培地」などの聞きなれない専門用語もたくさん出てきました。結果は11月末に出る予定と聞き、会場の参加者も研究結果が気になる様子でした。
そして現在行われている樹氷再生に向けた取り組みについて、教えていただきました。令和5年3月設立された樹氷復活県民会議による取り組みや、山形新聞社「みどりの学び」による稚樹移植など、ふるさとの山や森の大切さについて多くの県民の理解を深めてもらう取り組み、その他企業や教育機関など様々な組織や機関で山形の宝である樹氷の再生に向けた活動をお聞きしました。参加者からは「オオシラビソの現状を知ることができた。」、「再生のために何ができるか考えたい。」などの感想が寄せられました。
担当 有川










