山形県、やまがた公益の森づくり支援センター主催


「森づくり指導者ステップアップ研修会」の様子

 平成26年8月23日(日)に、山形県とやまがた公益の森づくり支援センター主催で、「森づくり指導者ステップアップ研修会~ことばの力で伝えよう!」が開催されました。会場は、寒河江市いこいの森。自然豊かな環境で、実際に森林の中での活動も交えながらの研修会でした。
講師陣にNPO法人山形の公益活動を応援する会・アミルも名を連ねていましたので、講師に同行し取材してきました。


 参加者は、森林環境学習や森林保全活動などの野外活動を主催している団体の方17名。
講師を務めたのは、NPO法人山形の公益活動を応援する会・アミル有川富二子と、山形県森林インストラクター会 副会長奥山彰敏さんです。「伝えるコツワークショップ」と「森林ワークョップ『森のたんけん手帳を使った森の伝え方・遊び方』」というテーマで、一日学びました。

 前半の「ことばの力で伝えよう!」をテーマとした『伝えるコツワークショップ』を取材しました。
森林学習は年配の方から子どもたちまで幅広い世代の方が参加するため、対象者に合わせたわかりやすい説明をする力が不可欠だそう。また指導をする方は、現場で培ってきた技術や知識などを豊富に持っており、その情報の活かし方にも悩んでいるという声に応えるためのワークショップとして企画されています。


 まずは、参加者全員でアイスブレイク。アイスブレイクは、緊張している場をほぐして和ませることができる有効な手法です。初めて会った方が大半だったようで、この時間で緊張がほぐれ、打ち解け合うことができたようでした。
打ち解け合ったところで、有川の講義とワークショップのスタートです。

 講義で「コミュニケーションは、自分は何者なのか、どんな意図で話しかけているのかをしっかり伝えることから、コミュニケーションは始まります。」と有川 は話しました。その後、ワークショップで、『自分は何者か』『団体がやろうとしていること』など自分の情報や団体の情報を改めて整理していきました。 このような整理でワークショップを定期的に繰り返し、メンバーと共有することは、時間と共にあいまいになりがちな、団体の人格(ミッション、目的)を再確 認する上で重要だそうです。

 その後、今学んだことを活かして、グループで自己紹介を行いました。

 その発表を聞いて有川は、「伝えたい相手の年齢に合わせて、言葉の選別、声のトーン、物腰などを考え、伝え方を変化させることが大切です。また、皆さ んの活動のように屋外で体験型のワークショップなどの活動をする場合は、太陽の向きや坂道、崖、危険な生き物がいないかなど、場の環境への気配りも大切で す」と話されました。

 参加した皆さんからは、「自分の情報や団体の情報を改めて考えるのは大変だったが、様々なことに気付いた。今後それを活用してみようと思う」「言葉や話の仕方の大切さがわかった」などの声が聞かれました。言葉や話し方の工夫の大切さを改めて学びましたので、私自身日頃の活動で活かしたいと思います。

■お問い合わせ
やまがた公益の森づくり支援センター
山形県山形市成沢西四丁目9-32(山形県森林組合連合会内)
TEL:023-688-8100 
http://www.koueki-y.com/

NPO法人山形の公益活動を応援する会・アミル
山形県山形市双葉町2-4-38 双葉中央ビル3階
TEL:023-674-0606
http://www.amill.org/