株式会社蔵王サプライズの大沼会長に、地域活動・社会貢献活動についての具体的な取り組みや考え方についてお聞きしてきました。

 今年度、「(株)蔵王サプライズ55周年青少年育成ファンド」として山形市のコミュニティファンドに、「(株)蔵王サプライズ55周年 「食」から築く子どもの健全育成支援事業」として山形県社会貢献基金に寄付をされていますので、この寄付に込められた想いについてお話をお聞きしました。これら2件の寄付は単なる周年記念事業としてではなく、様々な感謝の想いを具現化したひとつの形だといった主旨のお話をされ、根底にあるのが「従業員やお客様そして地域の支えや応援があって事業が成り立っている」という考えであるとお話しされていました。これまでも社会貢献のひとつの形として寄付をされてきているそうで、大沼会長自ら活動現場を見学し、活動団体の代表と話をして支援が必要と思われた場合には直接寄付をされてきたとのことです。最近では子ども食堂への食材提供を目的として仙台で活動するNPO法人や、引きこもりや不登校の若者支援を行っている米沢のNPO法人などへの実績があるそうです。「これからの地域を担う若者が食べるものに困る・笑顔が無いのは問題であり地域が何とかしなければならない」との想いから直接寄付されたとのことでした。

次に、社会貢献活動や地域活動に対する企業として考えをお聞きしています。「高齢化の社会だからこそ若者の育成に目を向けるべきで、人の助けを受け入れやすい地域などの環境づくりが大事と考えている。そして、地域づくり・国づくりの根本は若者の笑顔であり食である。そしてそれらは地域や国の財産であるから、地域やおとなが支えなければならない。」と考えているとのことです。寄付という形だけではなく依頼があれば様々なマネジメント支援など無形の支援も惜しまないとのことでした。

今回お話をお聞きして、多くの人が実績として認識できるコミュニティファンドや社会貢献基金への寄付と、大沼会長自らが足を運び活動を確認したうえで支援するという、我々の多くがその実績を認識することができないかもしれない活動を企業としてされていることを理解することができました。最後にまとめとして、「環境の変化に合わせ自らも変わり環境に合った企業であり続けたい、そして、世の中のトレンドをどう捉え企業・スタッフ・利用者をどうマネジメントするかを考え、そのことに存在価値を求めたい。」と話されました。

貴重なお時間を割いていただきました大沼会長、また、同席いただきました金子常務ありがとうございました。