「自然を感じる!春のシェアリングネイチャー」

令和8年5月6日(水・祝)
山形県県民の森

ゴールデンウィーク最終日は、雲ひとつない青空が広がり、外へ出かけるにはまさに絶好の行楽日和となりました。そんな中、山形県県民の森と山形村山ネイチャーゲームの会によるコラボ企画「自然を感じる!春のシェアリングネイチャー」が開催されました。

シェアリングネイチャーとは、自然の中で五感を使って感じた喜びや気づきを周りの人と「わかちあう」ことで、自然との一体感や生きる喜びを育む自然体験の理念・プログラム のことです。普段からこの活動を実践されている山形村山ネイチャーゲームの会が主催した体験会にお伺いしました。

参加したのは2家族6名とネイチャーゲーム指導員4名です。森林学習展示館前で受付を済ませた子どもたちは、「今日は何が始まるんだろう」と胸を弾ませている様子でした。山形県県民の森は、県政100年記念事業として整備された、県民の健康増進と自然への親しみを育むための森林総合利用施設です。

最初の活動は中央広場で行った「フクロウとカラス」。参加者を2組に分け、一方がフクロウ、もう一方がカラスになります。指導者が出す自然に関する問題が“正解”ならフクロウがカラスを追いかけ、“不正解”なら逆にカラスがフクロウを追いかけます。捕まった人は相手チームへ移るため、問題の正誤を瞬時に判断し、すぐに走り出す方向を決めなければなりません。「蝶の脚は6本」→正解!フクロウが追いかける!判断が難しく逆方向へ走り出す人もいて、広場には笑い声が絶えませんでした。

次に、指導者が事前に見つけておいた自然物(朴の木の小枝、松ぼっくり、松葉、栗のいが、ブナの葉)と同じものを探す活動へ。参加者は徐々に森の世界へ引き込まれ、自然への興味が高まっていく様子が見られました。

そこで指導者からの問いかけ。「目隠しをして森の中を歩いたことはありますか?」全員が首を横に振り、次の活動への期待が高まります。

「目隠しトレイル」は、森の中に張られたロープを頼りに進む体験。一見簡単そうですが、目隠しをした瞬間、森の中でひとりぼっちになったような心細さが生まれます。誰かの手に触れていた安心感が離れ、ロープだけを頼りに一歩ずつ進む冒険が始まります。足元の枝や落ち葉の感触に敏感になり、「枝がある!」「穴がある!」と声が上がります。鳥の声、森の香り、風の気配…視覚以外の感覚が一気に開いていくようでした。終点で目隠しを外すと、ほっとした表情に。「もっと長いと思った!」「こんなに短かったんだ」という感想が聞かれ、見えない世界を歩いたからこその気づきが生まれたようです。

最後の活動は「わたしの木」。指導者が選んだ1本の木に、参加者が目隠しをしたまま会いに行きます。根元や幹の形、手触り、匂い…五感を使ってその木を感じ取ります。その後、目隠しを外して“自分の木”を探しに行くと、今回は迷うことなく再会できたようで、再び触れたり匂いをかいだりして確かめていました。「ここに来る楽しみが増えました。またこの木に会いに来ます。」そんな言葉が参加者から聞かれ、スタッフも思わず笑顔になりました。

大人に見守られながら、安心して森を感じることは、自然と仲良くなる大切な入り口です。視覚だけでなく、触覚・嗅覚・聴覚…さまざまな感覚を使って自然と向き合って森の中で過ごした今回の体験は、参加者にとって忘れられない時間になったのではないかと感じました。

山形県県民の森 住所:〒990-0361山形県東村山郡山辺町畑谷1933-42
        電話番号:023-666-2116

山形村山ネイチャーゲームの会