令和7年度「気づく・つながる・動く」みんなでつくる地域防災セミナーに参加してきました。

これは、山形県男女共同参画センター「チェリア」が、令和7年度地域防災女性参画普及推進事業として、1月31日(土)に山形市緑町の遊学館で開催したものです。

会場は山形市緑町の遊学館の会議室で、オンラインでの受講も可能なハイブリッド方式で開催されました。講師は、特定非営利活動法人明日のたねの伊藤和美さんです。伊藤さんは特定非営利活動法人明日のたねの副代表理事で防災士としての活動もされています。

まず始めに、2011年東日本大震災当時、自治会の避難訓練を行うのは男性、女性は炊き出しを担う、という、防災の現場における性別役割分担意識が強くみられたこと、現状もほとんど変わっていないのではないか。そして発災時は家族が必ずしも一緒にいるわけではないこと。また、女性や親子で一緒に防災について学べる機会はとても少ない現状にあることなどから、災害において社会的弱者が作られてしまうことが示されました。

次に、山形県内4地区の主な災害について振り返りました。昨年度夏におきた大雨の被害状況は特に記憶に新しいところでした。地域によって災害の傾向も変わるし、その災害によって私たちの行動も変わってきます。そのためにも洪水や地震のハザードマップを確認しておく必要性が語られました。

次に避難所の現状を共有しました。雑魚寝が多い状況、ベッドなしの床で寝るスタイル。災害発災時の食事は温かいものが食べられるわけではなく、おにぎりやパン、弁当など冷たいものが配られることがほとんどです。また食事は指定された場所に自分の分を自分で取りに行くことになります。トイレの数は少ないことが多いし、和式が多いそうです。入浴にも困難さがあり、避難所の内外のセキュリティにも不安があるとのことでした。

次いでグループに分かれてワークショップを体験しました。①あなたの周りで困りそうな人は誰か、②その人のために何が必要か、③明日からできることは何か、この3点を話し合いグループごとに発表しました。まずは自宅の耐震化の状況を把握する事が大事であること、人や災害で困りごとが違ってくること、実際に着替えやトイレ、生理用品、介護などの問題が起きていることなどが出されました。

大切なことは、性別に関係なく意思決定に参画する事、役割を固定化しないこと、多様な視点を活かしていくことであり、それらのことが避難所運営の質の向上につながり、性被害やトラブルを防止し、支援の偏りも防ぐことができる。それが現場判断の精度が向上し避難所の円滑な運営につながるのではないかとの事です。「防災は支え合いなんだ、多様性(の理解)が命を守るんだよ」と笑顔で力強く話されたのが印象に残りました。最後は参加した一人ひとりが、明日から地域でできる行動宣言を行って閉会となりました。

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 特定非営利活動法人 明日のたね

 代表理事 丹治 亜香音 さん

 Eメール:tane163@sky.plala.or.jp