令和7年度緑と森づくり支援事業研修会「緑のふるさとづくりセミナー」

令和7年度緑と森づくり支援事業研修会「緑のふるさとづくりセミナー」に参加してきました。

これは、公益財団法人やまがた森林と緑の推進機構が、令和7年度緑と森づくり支援事業研修会として、3月3日(火)に山形市平久保のビッグウイングで開催したものです。

会場は山形市平久保のビッグウイングの会議室で、あいにく冷たい小雨の降る日でしたが、普段から緑のふるさとづくりに取り組んでいる大勢の参加者で会場はほぼ満員です。

講師は、秋田県森林インストラクター会会長で自然観察指導員などの活動をしておられる酒井浩さんです。酒井さんは秋田県で公立小中学校の教員を30数年勤められ、定年退職後は主に親子を対象とした自然観察会や里山ガイド、里山講座などを実践されています。

第1部として「今、伝えたい里山の魅力~より安全により楽しく~」というテーマで講師からの話を聞きました。まずは、里山とはどんなところか?という講師からの問いかけがありました。日本の昔話の桃太郎の中に描写されている「おじいさんは山へ柴刈りに~」、「おばあさんは川へ洗濯に~」というように、かつては里山は日常生活と結びついているものでしたが、今では里山の在り方や役割等も変わってきています。

次いで、自然観察や自然体験の子どもにとっての必要性について語られ、子どもも大人も喜ぶ自然体験のポイントや、五感で感じる自然との付き合い方の話がありました。子どもと一緒に里山の自然観察会に参加した際に、最初はしぶしぶついてきた子どもたちが、遊具も何もない自然の中で、みるみるいきいきとした表情になったそうです。子ども自らが遊びを生み出し、心から楽しんでいる様子を見て、これが本来の子どもの姿ではないか、子どもの育ちには五感を使って遊ぶ自然が必要だと確信したと言います。

大切なのは自然と触れる場を一過性のイベントにはせず、継続することです。そして、子どもが自然の中で得られるものは、すぐに形や数値で表れるものではなく、地道に耕した土にゆっくりと根を張っていく木のように、その子たちが親世代になってはじめてその真価が発揮されるのではないかという言葉に、会場の参加者は深く共感していました。

里山ガイドを進める上で心掛けているのは、マイフィールド(得意な場所)を2,3か所持つことと、マイフィールドのトコロジスト(その場所の専門家)になることだそうです。

最後には熊に遭わないために気を付けていることを教えていただきました。まずはフィールドに入ったら賑やかにすること、複数人で行くこと、一人の時はヘルメットや熊スプレー等の熊よけのグッズを準備する事、そして何よりも下見をすることがポイントになるそうです。並行して熊が出てくる背景や普段からのトレーニング、そして参加者に当事者意識を持ってもらうことも重要であることを教えていただきました。

このセミナーに参加して、森林や緑についてさらに関心を持てたことと、魅力いっぱいの里山をより安全により楽しく体験するヒントをたくさん頂けました。

 

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