山形県盲ろう者友の会主催の映画「ふたり綾」上映会に行ってきました
9月20日(日)に山形市総合福祉センターで開催された、山形県盲ろう者友の会主催の映画「ふたり綾」の上映会に行ってきました。会場には多くの方が足を運び、上映会への関心の高さがうかがわれました。
映画「ふたり綾」は、ろう者として生活していた主人公が、視力の低下によって将来、見えなくなるかもしれないという不安を抱えながら、周囲の人との出会いや関わりを通して前を向いていく姿を描いた作品です。
映画の中では、目と耳の両方に障がいのある盲ろう者の暮らしや、それぞれの見え方や聞こえ方に合わせたコミュニケーションの方法も描かれています。障がいがあっても、一人ひとりに合ったさまざまな方法でコミュニケーションを取れることを、今回の映画を通して知ることが出来ました。
上映後には、山形県で暮らす盲ろう者から、実際の生活やコミュニケーションについて直接お話を聞く時間も設けられました。
その中では、スポーツが好きで、現在は伴走者と一緒にマラソンを走ることや、県外の友人とリモートでの飲み会が楽しみという方や、音楽を聴いたり、パソコンを使ってコミュニケーションを取ったりすることができるようになり、「世界が広がった」という方のお話などがありました。
映画で描かれた世界を見た後に、実際に盲ろう者の方の声を聞くことで、参加者はより身近なこととして、盲ろう者の暮らしや思いについて考える機会となったようです。
一方で、地域には、外出や人とのコミュニケーションに不安を感じ、家の中で過ごすことが多くなっている盲ろう者もいるといいます。そうした方々を友の会が把握することには、個人情報保護の観点から難しさがあります。障害者手帳への記載の有無にかかわらず、地域にどのような盲ろう者がいるのかを友の会が把握することは容易ではなく、必要な情報や支援につなげることが難しい場合もあるそうです。
この上映会は、これまで「盲ろう者」という存在を知らなかった人にも、社会の中で暮らしている盲ろう者の存在を知ってもらい、その暮らしやコミュニケーション方法について理解を深めてもらいたいという思いから企画されました。
「障害があるから、できない」のではなく、周囲の人のサポートやさまざまな工夫によって、「できること」は増えていきます。実際の体験を通した言葉からは、必要な支援につながることの大切さと、その先に広がる可能性が伝わってきました。
盲ろう者とともに活動する「山形県盲ろう者友の会」
山形県盲ろう者友の会は、盲ろう者とその家族、通訳・介助員などが一緒に活動している団体で、2004年に設立されました。
盲ろう者といっても、見え方や聞こえ方など、障害の程度は一人ひとり異なります。そのため、コミュニケーションの方法はさまざまです。通訳・介助員は、それぞれの盲ろう者に合った方法でコミュニケーションを支援するとともに、外出時の移動などをサポートします。必要な方が通訳・介助員の派遣を利用することで、一人では難しかった外出や活動の幅を広げることができます。ただし、派遣を受けるには山形県聴覚障がい者情報支援センターへ登録する必要があります。(通訳・介助員は、山形県が実施する養成講座を修了した後、県に登録して活動しています。)
障害があっても、好きなことを楽しみ、人とつながり、自分らしく暮らしていくことができる。そんな今の社会や支援のあり方を、まずは知ってもらうことから始めたい。そのためにも、もし皆さんの身近に、「目が見えにくくなってきた」「耳が聞こえにくくなってきた」など、視覚と聴覚の両方に不自由を感じている方がいましたら、ぜひ山形県盲ろう者友の会のことを紹介してください。「こんな会があるよ」と伝えることが、必要な支援につながるきっかけになるかもしれません。
「ふたり綾」上映会 これからの予定
置賜会場 10月18日(日)白鷹町文化交流センター
最上会場 10月25日(日)最上広域交流センターゆめりあ
上映協力金 500円
「ふたり綾」山形県上映公式ホームページ
https://dbyamagata-movie.jimdofree.com/
【お問い合わせ先】
山形県盲ろう者友の会
事務局 メール moon-pop@amber.plala.or.jp











