市民活動団体紹介

山形自立生活センターよつば

山形市コミュニティファンド市民活動支援補助金公開プレゼンテーション事業

「山形市歩道バリアフリーチェック情報冊子作成事業」

「山形市歩道バリアフリーチェック情報冊子作成事業」は、平成22年7月26日(日)に開催された「平成22年山形市コミュニティファンド市民活動支援補助金公開プレゼンテーション」にて、補助対象事業として選ばれ、実施しました。

障がい者の方が車イスでどこにでも外出できるためには、歩道がバリアフリーであることが必要です。しかし、山形市内の歩道は、車イスで移動する障がい者の方には、でこぼこや段差、急な斜面など、危険な箇所が多くあります。この事業はそんな危険と思われる場所を、車イスの目線からチェックし、情報冊子として情報公開して市内の道路環境の整備を促すことが目的です。

取材におじゃました街頭チェックは、今回で5回目。城西方面と、山形駅西方面の歩道を「よつば」の皆さんと一緒に歩道の危険個所を見て歩きました。また、霞城セントラルの車イス専用トイレにも行き、車イスの方の目線で使いやすさなどを調査しました。

「よつば」のみなさんが実際に調査した内容をご紹介します。

城西方面の歩道調査

経年劣化でへこみ、割れた道、雨のハケを良くするように外側に傾斜がついている道、逆に盛り上がった道、高さが均一でない縁が、車イスの傾きやつまづきの原因になり転倒の恐れがあります。

山形駅西方面の歩道調査

雨水避けのための金網の大きな凹みがあり、車輪が入ってしまい転倒の恐れがあります。住宅の出っ張った基礎部分は車輪や足がぶつかる危険性があります。また、他の路面の縁よりも傾斜がキツい縁になっている箇所は、冬道で雪が積もると車イスのタイヤが滑って転倒する危険性があります。

このように、よつばの皆さんが調査した歩道の危険個所をまとめた「情報冊子」を作成し、会社や駅、市役所、福祉施設などに配布を予定しているということでした。

霞城セントラルにあるトイレの調査(道路などの危険個所の他、トイレを調査して気付いたことをご紹介します。)

ドアの開閉は思うように手が伸びず開けづらくストッパーがゆるいので戸がすぐしまってしまいます。

使用中かどうかわかるようにトイレのカギの部分の色が変わるようにはなっているものの、すごく小さいのでわかりづらいです。

トイレ内のゴミ箱が大きいのでトイレ内で動きにくくなってしまいます。

霞城セントラル駐車場出入り口の扉

 開けようとするものの、引き戸ではないので腕を伸ばして開けようとしても自分の方向にドアが来てしまうので入ることが難しい状態です。

その他メンバーの皆さんが感じたこと

・キャンプ場のトイレなど障がいを持つ方が利用できる場所がないので、整備されればいいと思う。

・まちの方一人一人に、さまざまな立場の人がいることを認識して欲しい。

・リフトバスがない地域もある。車イスで待っていると乗車を拒否されることもしばしばある。

・障がい者も健常者も関係なく互いに暮らせる心のバリアフリーが実現できるような社会になっていって欲しい

今回の調査に同行して、私たちの視点ではなかなか気付かない点が、多く見えてきました。

最後に代表の高橋さんは、「歩道がフラットになることで歩きやすいように整備して欲しい。また、狭い道も広くして欲しい。公共施設がもっと障がい者が使いやすいように整備してもらいたい」ということをお話していました。今後も情報冊子を作成することで道路などが1か所でもバリアフリー化されるように頑張って取り組んでいきたいということでした。