「親が学ぶコミュニケーションスキルアップ講座
~子育てが楽しくなるコツを手に入れよう~」を開催しました。
山形親業の会
温かい親子関係を作り上げるために、親と子のよりよいコミュニケーションの学びの場を提供している『山形親業の会』。親業とは、「親と子の間に、心が素直に通じ合うかけ橋をかけるもの」。親業の理論と実践のプログラムを学び、日常の親子のコミュニケーションを通して心の通いあう暖かい関係づくりができるようになることを目指しています。
山形親業の会では、今年度、山形市コミュニティファンド子どもの健全育成分野の補助を受け、「親が学ぶコミュニケーションスキルアップ講座~子育てが楽しくなるコツを手に入れよう~」を開催しました。
現在、不登校、育児放棄、虐待、いじめなど、子どもに関する様々な社会問題が報道で取り上げられています。子育てや育児に関して関心のある方を保護者の皆さんをを対象にした今回の講座は、全3回連続講座で開催され、延べ約60名の方が参加しました。「子どもが話したくなる聞き方」「親の思いが伝わる話し方」「対立があるとき互いに納得する解決方法を探ること」の3つのプログラムを学び、親と子のコミュニケーションスキルのアップしてもらうことが目的です。講師に、『親子のより良いコミュニケーションを考える会「PETフォーラム」』代表の石田えみ子さんをお招きしました。
私がおじゃましたのは、10月29日(土)に行われた第3回目。”子どもの話を能動的に聞く”がテーマでした。親子の関係では、子どもの言葉や気持ちを受けとめ、理解・受容すること、子どもが心を開いて本当の気持ちを親に話せるような環境づくりをすることが重要と石田先生。しかし、子どもの話を理解・受容するということは難しく、子どもたちの話を聞く前に親の都合のいいように道を示してしまったり、叱りつけたりしてしまうコミュニケーションになりがちだそうです。今回の講座では子どもの気持ちを受けとめ、理解する聞き方について、ロールプレイを交えながら学びました。
子どもの話を受容するために大切なことは、相づちを打つ、促す、黙る、能動的に聞くということだそう。
「子どもが、自分の感情を素直に表現できる関係を築き、子どもが問題にぶつかった時、自分で考え解決できる力をつけさせることが大切」と石田先生はお話されました。
参加者の皆さんは、家庭で実践できるコミュニケーションのコツを教えていただき、ちょっとした接し方の変化で子どもたちの態度も変わることを実感され、継続することで身につくことを学んでいました。
今回の講座を主催した山形親業の会代表鈴木さんは、「今回の講座では、子どもの話を聞くコツを皆さんに知っていただけたと思います。子どもたちとうまくキャッチボールができるようにしてもらえたらと思います。」と挨拶されました。
親業では、子どもたちが自分の事を自分で考えられる自立的な人間に、そして、社会生活の中で他人の立場を理解し、受け入れられることのできる心を持った人間に育っていくことを大切にしていけるよう学びの場を提供しています。親業の入門講座や訓練講座、子育ての悩みや不安に感じていることなどを気軽にお話するおしゃべり会などを定期的に開催しています。
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■山形親業の会
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メール yamagataoya@yahoo.co.jp