セミナー「緩和ケア~「いのちの時間」を支えるために」
山形音楽療法士会
山形音楽療法士会は、山形県内の音楽療法の普及と向上、および発展に努める事を目的に活動しています。
平成26年11月30日(日)に、セミナー「緩和ケア~「いのちの時間」を支えるために」が、山形市総合福祉センターを会場に開催されましたので、取材に伺いました。
このセミナーは、市民のみなさんが、ホスピス・緩和ケアについて学ぶとともに、地域や病院の状況を知り、命の時間を支えあうことを共に考える機会をつくるために、開催されたものです。「平成26年度山形市コミュニティファンド公開プレゼンテーション補助事業」として採択されました。
講師は、山形県初の緩和医療専門医として活躍されている神谷浩平氏。緩和ケアの大切さや正しい理解について約1時間半お話されました。「がん」はまれな病気ではなく、「がんと共に生きる」時代になったこと、だからこそ病気を治すだけではなく緩和ケアによって心のケアも必要とされていること、緩和ケアに対する誤解等について、現場の実例や現状のデータを踏まえながら説明されました。
私たちや私たちの身近な人が生命を脅かされる病になった時の気持ちや心の持ち方・支え方等についての具体的な話だったこともあり、参加された方の中には、親しい方のことを想い出して涙される方もいらっしゃいました。
緩和ケアとは、「死が間近に迫っている方の痛みやその他の辛い症状を取ること」が目的だと勘違いされがちですが、実は「その人らしく生きることを支える」ためにあり、そのためにその方がどのように生きたいのかをしっかり聴き、そのお手伝いすることが大切。大事なことは「その人らしさに寄り添うこと」。その一つの手段として、音楽というものがある。音楽療法は、緩和ケアの一つとして必要なことだとお話され、セミナーが終了しました。
もっと市民のみなさんに、緩和ケアについての正しい理解が広まり、死が間近に迫っていても誰もが心穏やかに安心して生きることができるような山形市になればと思いました。
山形音楽療法士会の活動について興味のある方は、ぜひセミナー等に参加されたり、下記連絡先にお問合せしてみてください。
■お問い合せ
山形音楽療法士会
・代表者 冨樫 さち子
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