「私たちのまわりの農業と環境を考える小学生のための
環境学習講座」が開催されました!
特定非営利活動法人 サポート唯
サポート唯は、山形県内のDV被害者に対するサポートや食への取組み等女性の自立支援活動を行っている団体です。
今回は、山形市コミュニティファンド「JA山形市・緑と子どものエコファンド」補助事業である「私たちのまわりの農業と環境を考える小学生のための環境学習講座」を取材してきました。地球温暖化やごみ問題などで環境破壊が心配される中、美しい自然環境や命の源である、食・ 農業を次世代に引き継ぐことを目的に今回の講座を企画したそうです。
この講座は、全二回で開催され第一回目の事業は9月24日(土)JA山形市の方を講師に、地域の農業への取組みや太陽光発電の施設見学、セロリとバラの栽培農家などを訪れ、環境や農業について学ぶ講座が行われました。今回は10月23日(日)に開催された、2回目事業「野菜の収穫体験と料理・ふれて作って学ぶ親子体験講座」にお邪魔してきました。当日は、風邪などで欠席もありましたが、市内の親子約40名の方が参加しました。
講師の食育アドバイザーの鈴木淳子先生宅で野菜の収穫体験とお料理講座を行い、いのちと食について学びました。収穫体験では、スーパーなどで販売されている商品の野菜しか見たことのない子供たちが、採れたてのさといもを見てびっくり。
収穫するときの注意や説明をしっかり聞き、目を輝かせながら収穫していました。
お料理講座のメニューは、いもこ汁、もって菊の白和え、野菜たっぷりのオムレツ、おむすび(新米)などの昔ながらの郷土料理を含む4品。作るポイントを鈴木先生に教わりながら調理します。
今回は、鈴木先生のサポートとしてサポート唯のスタッフのほかに、地域で食育の輪を広げる活動を行っている「はなみずきの会」の皆さんが調理中の子供たちのお手伝いをしてくださいました。それぞれ想い想いの食物の大切さを子供たちに伝えながらサポートされていました。
ちょっとコツがいるオムレツは小学校5年生の女の子が挑戦。「卵はちょっと崩れても整えられるから大丈夫!」と鈴木先生からの心強いアドバイスもあり楽しそうに調理していました。
定番のおむすびづくりも子供たちには一苦労の様子でした。
試食の前に、チェリアの金澤和子先生から、食べ物の大切さについて学べる「いのちと食事のお話」がありました。その中で日本家屋の造りや、仏壇や床の間での礼儀作法などに触れ、日本文化についても学べる貴重なお話でした。
待ちに待った試食タイム。自分たちでつくった料理はおいしさ倍増。苦労して作ったおむすびはおいしさも一入。みんな嬉しそうにいただきました。
サプライズで、石釜で焼いたピザのプレゼントがあり参加者の皆さんは大喜び。サプライズピザの石釜は子供たちに喜んでほしくて、鈴木先生のご主人が用意してくださったそうです。あったかい心と沢山の人のご協力があっての成功だったと感じました。
最後のまとめでは、山形大学の杉原真晃先生が子どもたちに質問し、今回のお料理がおいしかった理由などについて発表。「みんなで作ったから」「長い時間をかけて農家の方が野菜を育てたから」など活発な意見が飛び交いました。参加された保護者の皆さんも、初めて口にする郷土料理や新米のおいしさなど様々な発見があったようです。昔ながらの郷土料理を体験し、いのちと食について考え、おもてなしの心についても学べる盛り沢山な内容でした。
代表の鹿野さんは、「サポート唯では今までもこういった体験型の講座を実施してきましたが、回を重ねることで成果があると実感しています。これからも継続して開催していこうと思います。」と話されていました。サポート唯では、女性の自立支援、食育、防災など今後も継続して開催していく予定とのこと。
詳しい情報は、下記のサポート唯のHPをご覧ください。