今回は、平成30年10月27日(土)11時より、山形市鳥居ケ丘の事業所にて開催されたNPO法人未知祭に行ってきましたので、その様子をご紹介します。
「NPO法人未知」は、就労継続支援B型事業と地域活動支援センター事業を行い、精神的ハンディキャップを持つ人々が、作業所等を中心に展開される活動を通して、地域社会で自立した生活を送れるようになることを目指し活動しています。日ごろの活動では、農業実習や手芸、自主作品などの作成・販売を行っています。
この日、事業所に到着すると、豚汁のいい香りがしてきて、その香りに導かれるように歩を進めると、すでに多くの人々でにぎわっていました。
事業所の外では、新鮮野菜で作った青南蛮みそ漬けや梅干しなどの加工食品が販売されていました。これらの加工食品は、山形市の二位田にある畑で栽培したものをメンバーが中心となって加工したものだそうです。
また、食品販売では、豚汁や揚げたこ焼き、フランクフルトを販売していて、その中で、私は豚汁を購入しました。訪れた方々と談笑しながらおいしくいただいた豚汁は、具だくさんで身も心も温まるとてもやさしい味でした。
事業所の中をのぞいてみると、自主作品の販売と音楽ライブが開催されていました。販売コーナーでは、グループ未知、クリエイティブハウス未知のほか、ひなぎくアルファー城南町も出店していました。エコバックや小物入れ、シュシュ、いちごの形のアクリルたわしなど生活やオシャレで使うことができるオリジナルな作品が並び、多種多様で鮮やかな工夫されたデザインが多く、訪れた方々もその繊細なものづくりに感動していました。
音楽ライブでは、バンド演奏、DJ、ピアノなど盛りだくさんな内容で、中には作詞・作曲をし、弾き語りを披露していたメンバーがいて非常に印象的でした。ライブ会場は満席で、手拍子をしてリズムをとる人たちで盛り上がっていました。演奏したメンバーは、楽器が好きな利用者の方々で、今年は雨天により開催されませんでしたが、毎年山形市内で開催されている「とっておきの音楽祭」などのイベントにも積極的に参加しているそうです。
スタッフの今野さんは、未知祭について、「未知祭などのイベントを通して販売体験をすることは、自分たちで作ったものが売れる喜びを実感してもらうこと、そして社会勉強を目的に活動している。また、地域の方々とのかかわり、近所の方々に『未知』の存在を知ってもらうためにも、未知祭をはじめとした様々な活動を積極的にしていきたい。」とお話しをされていました。仲間がいる喜び、仕事をする楽しさを一緒に探してみたい方は、見学や体験を随時行っているので、お気軽にお問い合せください。(文責:山形大学3年 高橋楓 取材ボランティア)
■お問い合わせ先
NPO法人未知
023-633-9387