令和7年3月8日、ホテルメトロポリタン山形で国際ゾンタ山形ゾンタクラブが主催し開催された国際ゾンタローズデー(国際女性デー)記念講演会を取材させていただきました。
女性労働者の権利や労働環境の改善を求め、ニューヨークで開かれた集会を起源として、毎年3月8日は女性の権利向上を目指す「国際女性デー」として国連により定められました。1999年に国際ゾンタは同日を「国際ゾンタローズデー」とし、国内外で様々な取り組みが行われています。
講演会を主催した国際ゾンタ山形ゾンタクラブは「女性が輝いて生きることができる社会」を目指し、山形大学医学部附属病院小児科病棟への本の寄贈をはじめとした活動や、女性への暴力撲滅に向けた「ZONTA Says NO」活動など、地域に根ざした奉仕活動をされている団体です。
今回伺った講演会では、講師に山形県民踊協会会長の二代目鈴木豊喜与さんを迎え、講師の方のモットーでもある「踊りの輪を人の和に」をテーマにした講演が行われました。
講師の鈴木豊喜与さんは、幼少の頃に父親の転職で広島へ移住し、父親との死別をきっかけに母親とともに生まれ故郷山形に移り住みました。
母親である初代鈴木豊喜与さんは、山形の人々に理解が得られない時期を経ながらも、地道な活動の末に昭和42年に山形県民踊協会を結成。地元に残っている踊りの継承だけでなく、市民の体力づくりにも貢献されてきました。
現在二代目を襲名している鈴木豊喜与さんもまた、踊りの文化継承に加えて、青少年の健全育成や国際交流活動などの社会的な活動にも力を入れて来たそうです。
初代とともに民謡協会の活動に携わり、様々な場所で踊る、参加者と一緒に踊ることを大切に活動を続け、今年4月6日に開催される「民踊まつり」は今回で56回を迎えます。
山形県各所で行われているお祭りへの参加はもちろん、外航クルーズの出迎えや海外に出向いての踊りの披露など、活動場所は多岐にわたります。海外に行った際には、必ず施設などへの慰問を行い、現地の人との交流も大切にしているそう。
最後に、紙芝居『平和のちかい「原爆の子」より』を演じていただき、戦後80年を迎え、これからの平和について考えながら講演は終了しました。
不安定な社会情勢や災害の発生など、暗いニュースの飛び交う昨今ですが、受け継がれる文化や、人と人との関わりの大切さを感じ、とても元気の出る講演会でした。
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国際ゾンタ山形ゾンタクラブ
会長 久我友紀さん
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