2月13日に山形市椹沢コミュニティセンターで、ローカル・ガバナンス山形研究会の令和3年度第5回例会が開催されました。
ローカル・ガバナンス山形研究会は、政策研究ネットワーク山形(旧:ローカル・マニフェスト山形研究会)の後継団体として2年前の6月に設立されました。国際的・全国的な視野に立って地域自治の発展に寄与することを目的に、主に今回の様な意見交換会を軸に活動しています。現在の会員数は32人で、興味・関心のある方の入会は歓迎。例会は主に、バリアフリーの観点から山形市の椹沢コミュニティセンターか飯塚コミュニティセンターを会場に行っているとのことです。
▲ 例会が始まる前から情報交換をするメンバー
会を設立してから通算9回目となるこの日の例会は、椹沢コミュニティセンターで開催されました。新型コロナウイルスの影響もありこの日のメンバーは当初4人とのことでしたが、次第にメンバーが集まり、最終的には9人が会場に集まりました。
進行役を除く8人は、前後半それぞれ4人ずつの2グループに分かれ、各グループでは参加者が興味・関心のある社会課題について自由に話し合いました。
前半では、一筋縄ではいかないこのコロナの状況で、市町村・自治会・学校単位などで分断された地域社会のつながりを、これからどの様にして作り直して行けば良いのか。もう一つのグループでは、地方と中央、中小企業と大企業、非正規と正規などにおける様々な格差の是正にはどうしたら良いのかについて話し合われました。当初は15分だったものの、議論が盛り上がっていたため30分に伸ばして行われました。
▲ 自由討議の様子
グループのメンバーを入れ替えての後半では、前半の論点から更に落とし込んで、「ひとり親になっても普通に暮らして行ける世の中とはどんな世の中なのか」「(国内外の大学生の様子から)起業か、就職か」「自然が好きで地方暮らしが好きだが、地域の付き合いが煩わしくて避けている住民がおり、自治会加入率が低くなってきている状態。しかし、例えばゴミ捨て場は自治会が設置・管理しているものであって、自治会に加入している住民からすると理不尽に感じる時がある」「空き家の対応が大変で所有者が孫世代になるともはや対応のしようがなくなる」「地域の活動は原則的に合意形成によって進められるが、そこには必ずその輪から外れる人がいて、そういった普段から関わりの無い人のことがとても心配になることがある」「将来に対して希望が持てない社会。子どもたちの将来への不安」などと言った話題について議論が熱を帯び、この後半も当初の設定の15分から30分に伸ばして続けられました。グループ毎にまとめをしてディスカッションは終了し、その後は来年度の活動計画を検討。最後は代表運営委員の村松真さんの挨拶で締め括られました。
代表運営委員の小野さんは「この場に集っている人たちは地域を良くして行こうという思いを持った人たちで、これまでの開催を通して、地域を良くして行くには違う考え方を聞くことがとても大切だと感じている。様々な情報交換をしながらも、互いに異なる考え方を聞きながら意見交換ができる様なこういった機会を今後も継続して行きたい。」とおっしゃっていました。
また、例会の他にも必要に応じて少人数での意見交換の場を設け、そしてこの会がきっかけで会員間での自主的な情報交換の集いも行われているとのことです。
今回が今年度の活動の最終日で、来年度は6月以降に2ヶ月に1回の間隔で定期開催の予定とのことです。
■お問い合わせ
ローカル・ガバナンス山形研究会
TEL:090-3648-6188
Eメール:h-ono@ma.catvy.ne.jp
(代表運営委員 小野まで)
[取材・記事作成:黒木]