2月19日(土)より山形市立図書館2階展示室で、「2021市民の出版物展~郷土の現在、郷土の出版物にふるさとの今を読もう~」が開催されています。特別展示として「戦時下の蔵王資料展」と「黒沼貞志氏作品展」も同時開催されており、3月6日(日)に見てきました。
「2021市民の出版物展」では、山形市立図書館が2021年1月から12月までの間に収集した郷土資料が展示されていました。置いてある本は、小説、資料や講座の本、県内観光雑誌などジャンルを問わず様々な本が並べられていて、なかには初めて見る作品や資料などもたくさんありました。一般の出版物だけでなく、「広報やまがた」をはじめとした官公庁の刊行物や、様々な団体が発行している広報誌や情報紙なども展示されていて、当センター発行の月刊紙「んーぽ新聞」や情報紙「とぴあす」も展示されていました。
「戦時下の蔵王資料展」では、地蔵岳山頂に戦時中にあった「蔵王高層気象着氷対策研究所」や「蔵王山測候所」についての資料を見ることができました。
同研究所では航空気象(高層気象)の研究が行われ、終戦直後からは避難小屋として使われていたそうです。その外観に関しては、これまで伝聞でしか伝えられていなかったのですが、今回見つかった1960年代始めの絵葉書から、研究所が赤い三角屋根の建物であることが確認できたのだそうです。また、1970年に撮影された航空写真に写っている撤去跡から、研究所の正確な位置と大きさも判明しました。少しずつ謎が解明されていく様子に、それぞれの資料の持つ重みを感じました。
「黒沼貞志氏作品展」では、SKソリューションズ代表である黒沼貞志さん自身が撮影された写真に、自らの短歌を添えた作品(写真短歌)を展示していました。本人の作品だけでなく、知り合いの方からの投稿作品(写真俳句、短歌書)やFacebookの友達が投稿した写真に短歌を添えて共同制作の写真短歌に仕立て、友達の了承を得てとして自身のHPの投稿コーナー、Facebookやメルマガで紹介した作品「表現の杜」もあるそうです。写真と短歌を合わせることで、その短歌の物語や情景の想像がふくらんで、見た人を惹きこむ作品ばかりでした。
こちらの3つの展示会は3月20日(日)まで開催中です。気になる方はぜひ出かけてみてはいかがでしょうか?
また、出版物展の開催に合わせ、SKソリューションズ代表の黒沼貞志さんによる記念講座が3月6日(日)に開かれました。
テーマは「クオリティ オブ ライフの羅針盤(自分史の視点から)」。黒沼さんご自身のこれまでの歩みを古代インド思想にある「四住期」に当てはめて、人生を学生期、家住期、林住期、遊行期の4つの時期に分けて振り返り、今後の人生の「羅針盤」にしていく方法をお聞きしました。これまで歩んできた自分の活動を捉えなおし、まとめたものを何かしらの形にしてアウトプットすることで、自分の人生の羅針盤とすること。それによって人生をより実り豊かなものにできることを、ご自身の活動を通して教えていただきました。
皆さんもそれぞれの時期に撮りためた写真や日記、もし短歌や俳句などもあればなおのこと、それらの創作物を整理して、見直してみてはいかがでしょうか?自分自身のこれからの人生の羅針盤が見つかるかもしれませんよ。
当日使用された主な説明資料(パワーポイント)は以下のURLをご覧ください。
https://sk-solutions.org/web1/wp-content/uploads/2022/03/6ac6ece6d7522ae93c9cf5537e0eddb9-1.pdf
山形市立図書館のイベント情報などは、下記URLをご覧ください。
山形市立図書館ホームページ